少年少女、恋物語°*18歳編*°Part１

第19話『お化け屋敷』 ページ20

一歩足を踏み入れただけなのに、お化け屋敷独特な匂いと、ひんやりとした空気で余計に怖さが増していく。


貴方「こ、怖いよ…」


セト「まだ何も出てきてないっすよw」


貴方「そうだけd……いやああぁぁぁぁああ!!!」


話してたのに、いきなりゾンビらしきものが角から出てきた。


私は怖すぎて、思わずセトのパーカーの裾を掴んでいた。


貴方「あ、ご、ごめん…//」


急いで離そうとすると、


セト「掴んでていいっすよ…//」


と、恥ずかしそうに言うセトの声が聞こえた。


貴方「ありがと…//…って、いやあぁぁぁ!!!来ないでよぉぉぉぉ!!!」


お化け…いや、エキストラの方にいいところを邪魔されてしまった…


私は、いきなりで床にへたりこんでいると…


貴方「あ、あれ…？た、立てない…(泣)」


セト「もしかして、腰抜けたんすか…？」


貴方「そうみたい…」


うわあぁぁぁ…!!なんて日だぁ!!←もう流行遅れ…w


貴方「ご、ごめんね…先行ってていいよ…」


待たせているのも悪いので、そう言うと、セトがしゃがんで背中を向けてきた。


貴方「…？」


セト「置いてけるわけないっす。ほら、乗るっす！」


その気遣いは嬉しいけど…


貴方「恥ずかしいし、私重いもん…」


セト「Aちゃんは重くないっすよ！それに、ここ暗いから大丈夫っす！」


なんで重くないと言い切れるのか不思議だったが、ここはお言葉に甘えて乗ることにしよう…!!


貴方「ありがと…//」


セト「しっかり掴まってるっすよ？」


貴方「うん♪」


そのあと、セトは私をおんぶしながら走って行ったので怖くなかった。

第20話『出口』→←第18話『二人ずつ』

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