番外編『猫化というやつ』 ページ25
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『......わお』
朝起きたらお尻になにやら違和感があると思えば、そこにあったのは世に言う尻尾というもの。
びっくりしました。10才にもなって漏らしたかと......ではなく。
なんですかこれ。ていうかこの感じでいくと......。
頭を触ってみると、やはりふわふわな耳が。
これ......猫化したってことですか。ちょっとあるある過ぎませんか、作者。
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『沖田さん、土方さん』
相変わらず廊下で喧嘩をしている2人に声をかける。
とりあえずどうすればいいか対処法を聞かなければいけませんし。
「んあ?どうし......」
「なんでィ。いいとこだっての......に」
2人ともこちらを向いて固まってしまった。
『なんですか。そんなに見ないでください、照れるじゃないですか』
「真顔で言われても説得力ねえよ!!......ていうかお前、それ」
土方さん、目見開きすぎていつもより更に怖いです。顔が。
『朝起きたら生えてました。にゃあ』
猫の手にして顔の横で動かしてみるも、2人からの反応は薄い。
......結構恥ずかしかったのに。
『そこは鼻血出してぶっ倒れるのがお約束ですよ』
「誰がてめェ相手に興奮するんでィ。......へえ、猫耳に尻尾。本当に猫みたいでさァ」
酷いですね。この私にかかれば、町を歩くだけで100人中100人の男性が振り向きますよ、きっと。......きっと。
そんなことを考えているうちに、沖田さんの手が伸びてきて猫耳に触れた。
『セクハラで訴えますよ、警察に』
「ここがその警察でさァ。というかお前、ここはそーゆー声出すのがお約束ですぜィ」
『私に何を求めてるんですか』
触られてる感覚はあるんですけど、ただそれだけです。
沖田さんは、猫耳をくすぐったり喉を撫でたり尻尾を触ったりしてくる。
......土方さん、どさくさに紛れて触ってるの分かってますからね。
沖田さんはだんだん飽きてきたようで、手をおろして大きなあくびをした。
土方さんはもう隠す気もないようで、堂々と頭を撫でてくる。
沖田さんのあくびが移ったのか、土方さんの撫で方が心地よかったのか、私もくあっとあくびをした。
『沖田さん、お昼寝まだですか。眠いんですけど』
「そうですねィ。昼寝にははえぇが、寝直しに行きやすか」
______結局、寝て起きたら猫耳や尻尾はきれいさっぱり消えていた。
『......なんだったんですか』
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柚木華 - チワワ侍さん» ありがとうございます!!今回の夢主ちゃんは今までにないキャラにしたくて......思い付いたのが『敬語のボケキャラ』でした。本当に面白いのか不安だったので本当に嬉しいです!更新頑張ります!! (2016年5月22日 11時) (レス) id: 0b11720a95 (このIDを非表示/違反報告)
チワワ侍 - 凄く面白いです!夢主ちゃんの性格がツボでした(^^*)これからも頑張ってください! (2016年5月21日 15時) (レス) id: 2d6e987991 (このIDを非表示/違反報告)
柚木華 - メアリーさん» うん!! (2016年5月2日 17時) (レス) id: 0b11720a95 (このIDを非表示/違反報告)
メアリー - そっか〜残念だけど仕方ないね。またいっぱい話そうね (2016年5月1日 20時) (レス) id: eaa177e227 (このIDを非表示/違反報告)
柚木華 - メアリーさん» 返信できなくてごめんね!占ツクのルールで、コメント欄でチャット(?)するのはダメなんだって。学校違っちゃって寂しいけど、また今度遊べるときに話そー!! (2016年4月30日 23時) (レス) id: 0b11720a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚木華 | 作成日時:2016年4月3日 0時