【銀魂】小さなお侍さん

第２１話『主人公の扱い』 ページ22

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土方サイド




「......俺、一応主人公なんですけど」

「なんでそれを俺に言う？あとこの小説の主人公はお前じゃねェ」



なぜ万事屋がここにいるのかと言うと。

総悟がバズーカで壊した場所の修理を頼むためだ。



今までは隊士がすべて後片付けをしていたが、あれほどの頻度でやられると担当の隊士では追い付かない。



あの真選組一番隊隊長の沖田総悟が屯所を自ら破壊してるなんざ世間に知れ渡ったら、今度こそ真選組の評価はがた落ちだ。







......よって、こいつを呼び出すことになってしまったわけだが。



なぜか目の前に2人仲良く眠る総悟とA。


こりゃあ一体何事だ。総悟が誰かと一緒に寝る？......ありえねェ。




「総悟は一体なにがあったんだ......？」

「なんだかんだ自分より年下なAちゃんが可愛いんじゃないのォ？今まで自分が最年少だったんだから。」



鼻をほじりながら興味なさそうな顔で言う万事屋。心底腹が立つ。


総悟がAを気に入っていたのはなんとなく気づいていたが......こいつは......




「......Aに情を持つわけにはいかねェ」

「......ほう？そりゃまたなんで」




興味がなさそうにしながらもしっかりと探りを入れてくる万事屋を横目に、2人を見下ろす。




「こいつはいろいろ訳ありなんだ。真選組の監視対象でもある」


「......へえ、この子がねぇ」



しまった口が滑った、と思い横を向くと、万事屋は相変わらずつまらなそうな顔をしていた。


......それが真意かは、知らねェがな。

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