【銀魂】小さなお侍さん

第２話『童顔のサド』 ページ3

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名乗るときは自分から、というのが礼儀だと思うんですが。


まあわざわざここで好感度を下げる必要もないですね。




『Aと申します。門の前でお宅の局長さんが倒れてたので......』




あくまでも私はか弱い一般人。


ふふ、どうですか？この演技。可愛いでしょう。





「ああ......土方ー近藤さんが門の前で倒れてるってよー」



そんなに声量は出してないのに、彼の低音はよく響いた。


......て言うか、自分の自己紹介しないんですね。









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「近藤さんが悪かったな」



あのあと、副長さんが出てきて局長さんを回収していった。


あー......このまま帰されるパターンですかね。



チッ、ゴリラのせいで計画がめちゃくちゃじゃねぇかよ。






......っていう天の声が聞こえた気がしました。



あまりここで干渉しすぎるのも怪しまれますね。一旦引き下がるとしますか。




「助かった。もう帰っていいぞ。」




うむ、急に何回も接触しすぎるのもだめ......なのでしばらく間隔開けないといけませんな。


また一ヶ月後くらいに出直しますか。





「......と言いたいところなんだが」




はい？


カシャン、音がして私の手首に手錠がかけられる。



え、手錠！？


え、え、私なんかやらかしました？そ、それともこの人......まさか私をっ！？





『きゃー、助けてー』


「真顔のままでなに言ってやがんでィ」





......表情筋が死んでるんです。


で、でもほら顔の筋肉ムッキムキとか気持ち悪いじゃないですか。

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