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「昨日父様がフクロウで送ってくれたんだ。君に是非読んでほしいと思って。」
『…どんな本なの?』
「_ある魔法使いは誰もが称賛するような魔法を創ったが、あまりにも難しすぎて彼以外は誰一人として使うことが出来なかった。_とある魔女は素晴らしい才能を持って生まれた為に死ぬまでその才能を家のためだけに使わされ…いつしか以前とは比べものにならない程強力で邪悪な闇の魔術を大量に創り出した。

まぁそんな歴代の偉人__いや、偉人になるべきだった(・・・・・・・・・・)魔法使い達の本さ。」

アシェルの静かで、それでもはっきりとした声が二人だけの空間に響く。

いや、実際には二人にしか聞こえないほどの大きさなのだろう。

__それでもアシェルの声はカトレアの中で響き、反響していた。

それは動揺だったのかもしれない。

しかし、カトレア_否、西園寺椿は動揺を見せてはならない(・・・・・・・・・・・)

だから然もなんでもないかのような顔で向かいに座る美しい少年を見やる。

『何故そんな本を私に?』
「魔法を創るならいろんなものを参考にしたほうがいい。良い例はもちろん、世の中から糾弾されたような悲惨なものも、ね。」

アシェルは何色もの色が混ざり合った目でカトレアの深緑の瞳をじっと見つめていた。

開心術なんてかけられていない。

かけられたらすぐに分かるし、第一にそんなことをするような人ではない。

開心術なんてかけられなくたって、心の中で動揺していることなんてアシェルにはバレている。

カトレアにはわかるのだ。だからアシェルにもわかる(・・・・・・・・・・・・)

『…』

いつ見てもその“色”に惹かれてしまう。

そのアースアイ(魔眼)には自分は、世界はどんな風に見えているのだろうか。

初歩の初歩のような魔法も、きっと世界でも限られた人しか見ることのできない闇の魔術に関する本も、世界にたった3人しか存在しない友の眼(魔眼)だって、、、まるで小さな子供が何でも聞いて知りたがるように、なんだって見て、聞いて、感じて、心から知りたいと願う。

「別に君のことを責めているわけじゃないんだ。ただ僕たちは普通ではない眼を持っていて、ほかの人には見ることができない精霊と話すことができるから。…教科書に載っているような魔法とか、禁忌にされている魔法だとか、それこそ創られた魔法は見れば分かるし、君の場合は精霊たちが教えてくれた。」

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- とても面白いですっ!!物語が丁寧だし読みやすい…更新頑張ってください!! (2月6日 22時) (レス) @page8 id: cc7c78e963 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - ものすごく面白いです!!更新頑張ってください! (2021年11月29日 19時) (レス) @page45 id: a84d0456a3 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 蒼月さん» はい!私のイメージだとそうです!! (2021年9月27日 10時) (レス) id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 宵桜の館さん» なるほど!! 例えば、夢主の近くにいる不死鳥をフォークスのような紅だとしたら、夢主のアニメーガスはONEPIECEのマルコのような蒼_とかで合ってますか? (2021年9月26日 12時) (レス) id: 1cda098b14 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 初めまして、楽しく読ませてもらっています!不死鳥は、色を変えてみては如何でしょうか?あくまで個人の意見ですし、蒼月さんの考えに添えているか分かりませんが... (2021年9月26日 12時) (レス) @page43 id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月 | 作成日時:2021年5月20日 21時

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