49 帰省 ページ6
タイトルを入れてみました
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ホグワーツはこれからクリスマス休暇に突入する。
学校に残ることもできるが、カトレアも他の四人も残ることを選ばなかった。
母に、父に、妹たちに、家族に会いたい。
手紙は送っていたけど、強く抱きしめて、キスの雨を降らして、それから落ち着いて話したいことが山ほどあるのだ。
「なんだかあっという間だったな」
『そうね』
向かいに座ったアシェルと窓ガラス越しに目が合い、カトレアはそれに薄く笑って、眼を閉じた。
あっという間の四か月だった。
憧れのホグワーツに入学できて、授業を受けて、魔法を使って…友達が四人もできた。
「わ、アグリッパだ」
「えー！いいなぁ！！」
「お、俺はマーリンだ」
カエルチョコのカードを見ているのだろう、コパートメント内に三人の楽しそうな声が響く。
次に会うのは約二週間後の休暇明けだ。
キングスクロス駅の９と３分の４番線の中は、およそ1000人もの生徒とその家族で溢れていた。
『これは…なかなか見つからないでしょうね』
「そうだな」
家族を見つけた生徒は抱き合い、姿くらましやキングスクロス駅へと繋がるゲートを通って帰っていく。
今ここにいるのはカトレアとアシェルの二人だけ。
オリビアは魔法使いの父親とマグルの母親と妹、ソフィアは魔法使いの父親、レオは両親が仕事の都合で来れなかったらしくホグワーツを去年卒業した兄と共に帰っていった。
カトレアもアシェルも家族がなかなか迎えに来ないことを微塵も気にしてはいなかった。
カトレアの家族は皆マグル(一人魔女候補はいるが)であり魔法溢れる不思議な世界には慣れていないし、アシェルの家族は多忙である。
気にしていないどころか、二人して鞄から本を取り出して議論を始める始末だ。
「この時、粉末にした一角獣の角を鍋に加え、右に三回、左に二回、右に一回混ぜると書かれているが、右に四回、左に二回、右に半回ではどうだろう」
『いえ、むしろ一角獣の角は粉末にはせずに砕くだけに留めて、右に二回、左に三回、右に一回にしてみれば…』
スラグホーンも驚きの議論会である。
そもそもこんな場所でやるような事じゃない。
「アシェル、カトレア嬢」
迎えが来ないのも、若干遠巻きにされているのも気にしていな二人に、ふんわりと心地の良いテノールの声がかけられる。
「父様」
ルーカス・フォーリー、その人である。
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蒼月(プロフ) - 光さん» 更新遅くなって申し訳ないです。書きたい欲があるうちに書けるだけ書きます！！ (7月1日 22時) (
レス) id: 0e64f68eac (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - 更新嬉しいです！！今回のお話も良かったです。続きも気になります！ (7月1日 20時) (レス) @page13 id: c03f77c018 (このIDを非表示/違反報告)
猫助(プロフ) - すごくよかったです！続き楽しみにしています！ (6月22日 19時) (レス) @page26 id: 5b3ee7c267 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - あいさん» もちろん良いですよ！！というか、ありがとうございます！！ (2022年6月3日 6時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 蒼月さん» 自分のペースで頑張ってください！！ 友達にもオススメしても良いですか？？ 友達めっちゃハリポタ好きでwww (2022年6月3日 0時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼月 | 作成日時：2022年5月22日 1時
