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カトレアの目標は
それは偽善かもしれない。
原作という来るべき未来を壊せないかもしれない。
彼らの代わりに自身が死んでしまうかもしれない。
あの戦争はそういうもので、カトレアの覚悟は確かなものだった。
そんなカトレアにとってソフィアは、オリビアやアシェルは、カトレアをただのカトレアとして見てくれた、掛け替えのない大切な存在。
『黒曜石みたいな瞳も、オレンジがかった茶色の髪も、優しい所も、ちょっぴり臆病なところも、全部好きよ。でも、これらがあるから好きなんじゃなくて、私は貴方がソフィア・イリングだから好きなの』
きっと、この関係は一生のものだろう。
ホグワーツを卒業しても、大人になって別々の道に進んでも、死に臥す時も。
彼らは、目標を達成する為の駒なんかでは決してないのだ。
カトレアはダンブルドアとは違う。
彼らを己の駒なんかだとは微塵も思わないし、寧ろこの計画に乗ってほしくない。
彼らの為ならば喜んで命を捧げようとすら思える程、大切な存在なのだ。
大切な存在になってしまった。
「わ、私も、どんなカトレアちゃんでも好きだよ。すっごく頭が良い所も、魔法が上手なところも、優しくて強い所も、他の人にはちょっと冷たいのに私とオリビアちゃんにはとっても甘くて大切にしてくれるところ。それから、実はイギリスの料理があんまり好きじゃないところに、本を読むのに夢中になってる時は反応が無いところ…」
ソフィアの生まれは少々特殊だ。
父にとって兄は才能がなくてソフィアにはあった、母にとってソフィアは才能がなくて兄にはあった。
恋愛をして結婚をしたはずなのに、両親の仲は悪く、ソフィアも兄も片方の親にしか求められないという現実。
兄は母に愛されている、
才能があるという前提があれど、母は才能があった兄という存在を愛しているのだ。
でも、ソフィアは父に愛されてなどいない。
父が愛しているのは少しの才能があったソフィアではなく、その少しの才能だけなのだ。
「全部ぜーんぶ、カトレアちゃんがカトレアちゃんだから好きなの」
ソフィアは愛を知らない。
母は無関心で、父はソフィアの才能しか見ていない、兄はソフィアの事など興味ないだろう。
だからホグワーツに入学した時は本当に驚いたのだ。
まるで女神の様な彼女が、ソフィア達が大切だと、愛しているのだとでも言うようなに微笑むのだ。
ソフィアが、初めて人に愛された瞬間だった。
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蒼月(プロフ) - 光さん» 更新遅くなって申し訳ないです。書きたい欲があるうちに書けるだけ書きます！！ (7月1日 22時) (
レス) id: 0e64f68eac (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - 更新嬉しいです！！今回のお話も良かったです。続きも気になります！ (7月1日 20時) (レス) @page13 id: c03f77c018 (このIDを非表示/違反報告)
猫助(プロフ) - すごくよかったです！続き楽しみにしています！ (6月22日 19時) (レス) @page26 id: 5b3ee7c267 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - あいさん» もちろん良いですよ！！というか、ありがとうございます！！ (2022年6月3日 6時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 蒼月さん» 自分のペースで頑張ってください！！ 友達にもオススメしても良いですか？？ 友達めっちゃハリポタ好きでwww (2022年6月3日 0時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼月 | 作成日時：2022年5月22日 1時
