相思相愛2【灰谷蘭】

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『ぃや…ぁ』



彼らにしか許していなかった身体。

乱暴に、乱暴に触られて、つい出てしまった声。

すると、ニタァと気持ち悪い顔で笑みを作るソイツ。



「お楽しみはこれからぁつってなァ…」


『ｯ、ら…ちゃっ…』



















ドゴｯ



















『…！』






気がついたら、目の前の男は力尽きたように項垂れていた。



















ドガｯ



















誰かの足によって蹴り上げられ、私の身はようやく軽くなる。



















「A」



















そう力強く名前を呼ばれて、抱きしめられる。



「ｯ、ごめん…ごめんな……っ」



必死に謝りながら、私の頭を優しく撫でるその人はずっとずっと想っていた人。



『ら…ｯ、ちゃ…っ』



上下に酷く揺れる肩、汗で滲んだシャツ、乱れた髪。

それだけでわかる。

必死になって、私を探してくれた。見つけてくれた。



『(…いつだって)』



















いつだって、私を見つけてくれるのは貴方なんだよ。



















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