検索窓
今日:8 hit、昨日:10 hit、合計:67,554 hit

44 ページ47

げほげほ、と咳き込む長尾の背中を恭平が擦り、

何分か経ってだんだんと目の焦点が合ってきた。

長尾「はぁはぁ、、。おれ、、あれ?」

高橋「けんとっ!よかったぁ、、。」

俺もほっと一息つける。

末澤「…えーっと、、何があったん?」

正門「すごい叫び声聞こえたと思ったらみんな倒れとるし、、。

……ってはっすん!?」

辺りを見回した正門くんが大橋くんへと駆け寄る。

大橋!?と末澤くんも後に続いた。

西畑「まさかど、、せいやくん、、どうしよ。はっすん全然起きへん。。。」

長尾「…たぶん、、おぉはしくんも、、くすりはもち歩いとるとおもいます、、。」

長尾の言葉に末澤くんが大橋くんのバッグを探る。

末澤「これか?」

うん、という長尾の反応を見て、

薬を取り出し大橋くんの口に入れる。

意識ないのに水飲ませて大丈夫なんか、

と末澤くんが聞くが誰も分からない。

長尾「だいじょうぶ、、口のなかでとければ、ききます、、。」

正門くんがそっか、といいゆっくりと大橋くんを床に降ろして寝かせ、

はっすん、はっすん、とうわ言のように繰り返して座り込んでいる大吾くんの背中を擦る。

大ちゃん、と流星くんも近寄る。

正門「流星!大丈夫か?」

大西「さっきよりは。ありがとう、正門くん。」

末澤「……プロデューサーさん、、、来たんか?」

なんで知ってるんだ、と俺は末澤くんを見た。

末澤「あぁ。前に局で丈から助けてくれって連絡きてな。大体話聞いた。」

そうやったんですか、と呟く。

大西「プロデューサーさん来て、Glareで威嚇されて、、丈くんが連れて行かれちゃった、、。」

どうしよ、と流星くんは俯いた。

軽薄な気休めの言葉なんて誰も言えなかった。

誰も喋らない、いや喋れなくて、重苦しい沈黙の中、大橋くんがうぅ、と呻く。

西畑「はっすん!!分かる!?俺!西畑やで!」

末澤「大橋、大丈夫か?」

ごほ、と一つ咳をし、床に腕をついて上半身を起こす。

二人の質問には答えない。

大橋「……じょうくんは?」

俺らの方を見られるが口を開けなかった。

俺らの口から言うには重すぎる。

察したようで、大橋くんは目を伏せて絞り出すように言った。

大橋「なっさけないなぁ。。。俺。」

急に大吾くんが大声を出す。

西畑「…ッ、そんなことあらへん!!はっすんは真っ直ぐに戦ったやん!!

俺らは動けへんかったのにはっすんは丈くんのために戦ったやん!!」

45→←43



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
170人がお気に入り
設定タグ:NNW , A! , BL
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:哀川樹 | 作成日時:2022年9月30日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。