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俺から丈くんを受け取ったはっすんは、

一つ、深呼吸をして、落ち着いた声色で言った。

大橋「丈くん。Look(俺を見て)

大丈夫。俺来たで。

SettleDown(落ち着いて)」

藤原「おぉぁし、、」

大橋「そう。大橋。もう大丈夫。」

Commandを使っているのを見るのは初めてだった。

彼らの関係はダイナミクスを持っている同士にしては珍しくて、

主従関係というより対等な関係に見えていたから。

はっすんの声に、丈くんの瞳はゆっくりと、でもしっかりと彼を映し出す。

はっはっ、と浅かった呼吸も落ち着き出す。

はっすんは丈くんをソファに座らせるとこちらを向いて聞いた。

大橋「大吾、何があったん。」

大ちゃん呼びではないことからこれはただ事ではないのだ、という真剣さが伝わってきた。

西畑「いや、、プロデューサーさんが楽屋に来はって、ちょこっと挨拶して出てったら、こうなってん。

……もう、何がなんやら分からんわ。」

長尾「あの人Domなんやと思います。」

静かな声が後ろから聞こえてくる。

振り向いて見れば、思ったよりも真剣な顔をしていてこちらが気圧されてしまった。

長尾「しかも、、、ランク相当高いと思います、、。」

大橋「Glare発しとったん?」

こく、と謙杜が頷く。

話についていけずみっちーと恭平と顔を見合わせると、

がた、と音がして全員が振り返る。

大西「おつかれー。。。ってなんでそんな怖い顔で見てくるん。」

流星か、と一気に全員の緊張が解けた。

今来たばかりの彼に軽く状況を説明し、はっすんに聞く。

西畑「今のってどういうことなん?ぐれあ?とかって何?」

すっと息を吸って話し始めた。

大橋「Glareっていうんは、Domが発する眼力いうか、、オーラ?みたいなもん。

それに当てられると、Subは従いたくなってまうねん。

んで、ランクが高い程それをコントロールする能力が高くなるし、強くなる。

SランクとかなるとNormalとか、自分よりランクが下のDomも従わせられるって言うけど、

俺は会ったことはない。」

長尾「オレはランク低いSwitchやから、強い人のGlareに当てられると、Subに変わってまう。」

俺を含めたNormalの4人は呆然と説明を聞いていた。

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作者名:哀川樹 | 作成日時:2022年9月30日 22時

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