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男「頼むっ!」

目の前にいる男は、両手を合わせて必死に頼んでくる。

「……なにが?理由は?」

教室の窓を開けるとすぐに頼むと言われたので、修ちゃんと顔を見合わせて首を傾げてから目の前の男に聞いた。

男「あ、オレ、テニス部なんだけど、明日練習試合があるんだ。そんで、隣のクラスの○○が怪我してチームの人数が足りないんでスケットに来てくれ!」

話によると、明日の練習試合で出る部員が1人怪我で出れなくなったらしい。

「………明日か。」

確かバスケ部も練習あるんだよな…。

虹「はぁ……A、行ってやれ。マネジャーはどうにかなるだろう。」

「……修ちゃんが言うならしょーがないか。……いいよ、出るよ。」

ーーー
ーー


-虹村-

赤「……あれ?キャプテン、ヒナ先輩はどうしたのですか?」

部活が始まった早々に赤司が聞いてきた。

他の一年もとっても気になっていたみたいでこちらの話に耳を澄ましていた。

虹「嗚呼、あいつなら明日テニス部のスケットやるみたいだから今日はテニス部で練習してる。」

緑「……雛壇先輩は、上手いのですか?」

虹「…上手いというか、人並みにはなんでもこなせる。」

ヒナは天才とかじゃなくって、負けず嫌いで練習をしていたたわものだろう。

女「きゃぁぁぁ!……ヒナくん頑張ってぇ!!」

やらヒナくんカッコイイと遠くのコートのはずなのに、女子の応援が響いている。

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作者名:ソウ(蒼羽) | 作成日時:2017年4月4日 20時

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