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と言い、照兄が置いたケーキを半分に切って僕の前に置いてある皿に繋げる様にのせてくれた
それを見た僕は、りゅうのと僕のを交互に見て
「わぁ！ 照兄すごっ！ 僕のケーキ大きくなった！」
3「やろう？ 早よ食べ」
「うん！ いただきます！」
と食べ始めた僕とは、反対に次は、りゅうが、"りゅうのんちゃんのが、欲しい"と言いだした
僕は、"あげへん"と言い小さいながらに急いで食べようとした
3「のんちゃん急がんとゆっくり食べな、喉詰まるから」
6「照兄 のんちゃんの欲しい」
3「流星のもな、こうしたらのんちゃんのより大きいやろう？」
と言い僕のと同じ事をりゅうにもやった照兄は、少し食べた僕の方を見て、"な？"とりゅうの顔を見た
それにつられてりゅうも僕の方を見て、"うん！"と頷き食べ始めた
"流星、いただきます言うてへんやん"と言う長男の声は、僕達には、聞こえてなくてパクパクと大きくなったケーキを食べていた
2「なぁ、何でニヤニヤしてんの？」
1「俺に聞くな！ 分かる訳ないやろう！」
3「ニヤける程ケーキ好きなんちゃうん？」
4「え？ そうやったか？ それ、照史ちゃうん？」
3「俺が、好きなんは、皆知ってるやん」
4「せやな じゃあ、何やろう」
6「何か変なモンでも食べたんやろう」
5「あははは かもしれんな！」
と言う変な会話に、"ちゃうわ！"とツッコんだら、"あ？ 何や、戻ってるやん"と撫で肩が特徴の次男が、言った
それに続いて、"何ニヤけてたん？"と唇が特徴の長男が、聞いてきた
「いや 小さい時の事思い出してん」
5「小さい時？ 思い出あるん？」
「おん 流星のが大きいって言うて中々食べへんで、照兄が、自分のケーキくれたの思い出してん」
4「あー、あったな！ 大きさ一緒やのに"違う"言うて」
2「あれは、大変やったわ」
4「崇兄何もしてへんかったやんか！」
2「してましたー 2人が、食べるまで待ってたし」
4「それだけかい！」
1「まぁ ええんちゃうん？ 良い思い出って事で」
6「せやな 良い思い出や」
と言い徐に自分の半分くらい残ってるケーキを照兄の前に差し出した流星
それを見て、兄弟皆が、？を浮かべて首を傾げる
勿論、俺も首傾げて、"何してるん？"と聞くと
少し照れた様に人差し指で頬を掻きながら、"あん時のお返し"と言った
それを言われた照兄は、嬉しそうに、"ええの？ 流星のやで？"と確認する様に聞いた
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作者名：禮鬼 | 作成日時：2020年9月3日 21時
