WEST 兄弟パロ短編集 (ページ2)

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長年のお返し　20歳ページ2

7side

俺自分で言うのもあれなんやけど、兄弟にものすっごく甘やかされてるんやと思う
だって、7人兄弟の末っ子やしベビーフェイスやし？

特に上から3番目の照兄が、俺を甘やかしてくれてるって思うてる
何でかって？ちゃんと理由あるんよ？

小さい時って兄弟が居ると食べ物を切り分けなあかん時って有るやん
そう言う時って"俺の方が小さい"、"誰のが大きい"ってなるやん
俺もそうやってん

オカンが、兄弟分に切り分けてくれたケーキを皆で座って、"さぁ、食べようか"ってなった時に
隣の流星のを見て、"僕のより、りゅうの方が大きいやん"って言い流星の顔を見ると
それを言われた流星は、"りゅうのよりのんちゃんの方が、大きいんやからええやん"と僕の顔を見て言う
この会話を聞いて兄ちゃん達は、また始まったと言う顔をするけど、僕等にとっては、大きな問題だ

自分のより相手の方が、大きく見えるんやから
どうにかしてそれと換えて貰いたくて、声に出す

「りゅうのちょうだいよ」

6「やらへんこれは、りゅうのやもん！」

そう言ってケーキののっている皿を僕から隠すように左側に隠した
でも、どうしてもそのケーキが、欲しくて、"僕のと交換しよう？"と聞いてみるけど
りゅうは、"いやや"の一点張り
それが何でか悔しくて、視界がぼやけてきて、声まで震えだして

「ええやん交換しよ？」

6「いや言うてるやん」

4「あーもう！のんちゃん諦め？」

「何でなん？りゅうのが欲しい」

4「あれは、流星のやのんちゃんのは、あるやん」

と言い僕の前にある皿を指さす大ちゃん
だけど、僕は、違うと首を横に振る

そんな僕を見て、"何が違うん？"と首を傾げる大ちゃん
その大ちゃんの隣から、"じゃあ、俺のをのんちゃんのと交換しようか？"と言って皿をさしでしてくれる5番目の兄ちゃん、智くん
一瞬嬉しくなったけど、りゅうのより小さい気がして、首を横に振った

5「あららアカンかったわ」

4「あひゃひゃひゃダメやないかい！」

5「笑うなやどうにかせな、2人共食べへんやん大毅も何か考えてや」

4「考えてるわ」

と言い大人しくなる2人
すると、ガタッと椅子を引く音が、聞こえて僕の方に近づく影
僕の隣で止まると、コトって皿を僕とりゅうの間に置いた

3「俺のあげるから、りゅうと2人で分けて食べて、遊び」

「違う僕、りゅうのがええの」

3「こうしてなこうするとな、流星のよりのんちゃんの方が、大きくなんねんで」