せんせっ！《ヒロアカ》 (ページ13)

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１３話ページ13

ここどこ？

？「久しぶり、愛美」

『！？お父さん！』

何で…居なくなったはずじゃん。

「あの時は、すまん。気が狂ってた。」

『は？』

声に出てしまった。

『気が狂ってたじゃないよ。お母さん苦しんでたんだよ！［何でお父さんが…愛美ごめんね］って
［何かの間違いだよね］って。ずっと待ってた！ずっと待ってたのに…』

「すまん、こんなんじゃ許してくれないと思うが本当に許してくれ。」

『じゃあさ、死んでよ。死んでお母さんに謝って来てよ。死んで償ってよ！』

あぁ、ヒーローには程遠い事言っちゃったな。

「あぁ、そうだな。愛美と美春を傷つけてたんだもんな。」

『えっ…？おとー…さん？』

お父さんの足が光になっていく。

「これで、何も悔いはねえ。愛美？俺はもともと浮気じゃねえ。癌だったんだ。」

え…嘘…お父さん

「無駄な心配かけたくなくて出て行ったんだが、逆効果だったんだな。」

『今は…？今は、どこにいるの？』

『俺はもう死んでるよ。末期だったんだ。』

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ

「もう時間だ。最後に愛美？最後のお父さんとの約束だよ」

『うん、なんでも言って？』

「ヒーローになれ。

必ず愛美を救ってくれる者はいるから。

それまで自分がヒーローであれ

お前ならできる。できると信じてる

頼んだぞ(ニコッ」

お父さんが消えた。

今までの憎しみはない。

後悔しかない。

お父さんが居た場所には綺麗な指輪が二つ

これは、お父さんとお母さんの指輪だ

“大丈夫、お前ならできる”

お父さん…？

“なんてったって自慢の愛美ですもんね”

お母さん…？

“愛美、愛してる。ヒーローになって私たちに見せてくれよ？”

『おとー…さん！おかーさん！行かないでよ！私をひとりにしないでよ…』

私は、意識を手放した。

唯一の形見となった指輪を握りしめて…