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side:Shinjiro
長かったようで短かった修学旅行
その帰りの新幹線の中
俺の隣にはAが座って
前は西島と日高、後ろは千晃と宇野ちゃん
新幹線が動き出した途端、うとうとし出すA
真「A、眠いん?」
「う...ん」
真「俺の肩使ってええから...寝な?」
そう言ってAをそっと引き寄せれば
すっと眠りに落ちてしまった
真「...疲れたよな」
.
この4日間、きっと色々な思いをさせた
泣いたり笑ったり
あまり感情を出さないAには疲れただろう
.
よくわからないタイミングで怒る天使
うまく言葉を選べず悔しくて涙を流す天使
他の奴らじゃきっと
こんな君は手に負えなかっただろう
.
でも大丈夫
俺は絶対、Aを諦めたりしないから
真「...俺のそばにおいで」
.
実「A〜ってもう寝てる(笑)」
千「この4日間は色々あったからね(笑)」
光「誰かさんのせいでね」
真「...はいはい、分かっとるよ」
実「てか、Aの首に何てものをつけてるの」
真「...うーん、仲直りの印?」
光「可愛く言うな(笑)」
千「そんな大きいの付けたら誰も近寄れないよ」
真「あかん、俺のものに近づかんでや」
実「うわ!変態!束縛!」
わーわー騒いで、散々からかわれて
時間が経てばみんな寝始めて
真「...子供やな(笑)」
.
隣には愛おしい寝顔
規則正しい寝息の音と
肩に伝わる温もりが柔らかくて
真「幸せそうに寝るな(笑)」
長い綺麗な髪に指を通したり
小さな手に指を絡めたりしてた
.
「真...司郎...」
ふと、名前を呼ばれた気がして
当の本人はぐっすり眠っていて
真「...寝言か(笑)」
すべすべの頬をそっと撫でれば
「...す...き...っ...」
.
びっくりして思わず固まってしまった
.
たとえ寝言だとしても
その言葉が嬉しすぎてもう止められなくて
Aにキスをした
.
唇を離すと
また嬉しそうに微笑むから
こんなに幸せなことは
今までであっただろうか
この幸せがどうか
これからも永遠に続いて欲しくて
柄にもなく、神様に願った
.
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fuka(プロフ) - お疲れ様です! 看護学科は大変だとよく聞きますが、ご自身のペースで無理なく更新してくださいね! 楽しみに待ってます! (2019年10月31日 0時) (レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
ninosakusho(プロフ) - 更新ありがとうございます!看護学科忙しいってききますから、実習やら実習で、、、無理なさらない程度に。でも更新楽しみにしています! (2019年10月27日 1時) (レス) id: c449598a4b (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - いつも読まさせてもらってます!更新されて凄く嬉しいです!!また楽しみにしています(*^^*) (2019年10月26日 16時) (レス) id: 17c290eaf4 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - 続きがとても気になります!更新が停止されているようですがもう更新する予定は無いですか?本当に好きなお話なので楽しみにしています。 (2019年4月12日 23時) (レス) id: 24b6abba60 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 続きが気になります(^^)楽しみにしています! (2019年3月27日 23時) (レス) id: d99a6c5dd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2018年7月28日 13時