Sorry,I...(2)

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side:You






今日は待ちに待った自由行動の日








見慣れない景色に
最高にテンションが上がる








「美味しい物たくさん食べよ！」



隆「俺、団子食べたい！」



「あと八ツ橋も！」



隆「食べまくろうな！」









隆弘と肩を組んで歩き出そうとすれば
Ｙシャツの襟を後ろから掴まれて








真「おいおいおい」







.









隆「どうした？」



真「勝手に行くな、そんで何で西島がおるねん」



「だって隆弘...ぼっちだったから」









日高くんにも秀太くんにも
｢邪魔するな｣って追い払われて可哀想で









隆「お願い！１人は嫌だ！」








真司郎にしがみついて必死にお願いする隆弘
昔だったらこんな光景、絶対ありえなかった








.









真「...しゃーないな、あんま騒ぐなよ？」






呆れたように少し嬉しそうに
真司郎は笑った









隆「與、ありがとう！！！」



「よし、ご飯行こ〜」



真「お前はそればっかやな(笑)」









.









真司郎に京都を案内してもらって






綺麗な景色だったり
美味しい食べ物だったり


私が好きな所ばっかり連れて行ってくれる









.









真「...懐かしいな」









そう言いながら辺りを見渡す真司郎の横顔は
やっぱり少し寂し気で









まだ私の知らない真司郎がそこにいる気がした









真司郎の育った場所
真司郎の思い出の場所









真司郎のこと
私はまだ知らないことばっかりで







どんな子供だったの？
どんなことを思っていたの？








聞きたいことや知りたいこと
真司郎に伝えたいことはたくさんあって





全部教えて欲しいって思うのは欲張りなのかな










.









最後は私が行きたかった清水寺








「大きい！綺麗！」



隆「やばい！テンションあがる！」



真「俺は見慣れとるけどな(笑)」









階段を登って本堂に着いて
上から見下ろす景色は言葉にならないくらい綺麗








手すりにつかまって
その景色に見惚れてしまった









「すごい...」









私の好きな景色に出会えた









幸せだな









.









真「...俺も幸せや」









気がつけば真司郎が隣にいて
ふわっと優しく微笑んで







.







いつもそう、真司郎は
私の気持ちを誰よりも分かってくれる







私の想いを共有してくれる
それにどれだけ助けられたかな





.

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