14話 ページ14
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エレベーターの到着音が店内に響く。
扉が開けばゴージャスかつ、高級そうな店内が広がっていた。
足音に気づいたのか駆け寄ってきた男。
「完全紹介制ソープランドへようこそ〜！そしておかえりなさいませ洟多様。」
黒髪の彼はこの店の店長。
数ヶ月前に別の人に紹介してもらってこのソープランドを何度か利用させてもらっていた。
Nakamu「こんばんは！今日はこっちの彼を紹介して入りたいんですが…」
「かしこまりました。お連れ様のお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか？」
スマイル「織田、織田真琴と言います。あの…葵さんと言う方はいらっしゃいますか？」
「……おかえりなさいませ織田様。葵を呼んでまいりますのでVIP席にご案内いたします、お待ち下さい。」
営業スマイルからニッコリ笑い直して会釈してくる。
困惑してスマイルに話しかけた。
Nakamu「え、えっ、女の子助けたんじゃないの？葵って……店員さんだよね？」
スマイル「そうなの？男性だったよ。」
Nakamu「そうだったんだ…。」
黒服にVIP席に案内され、軽く酒やらつまみやら次々とテーブルに置かれていく。
黒服と入れ替わりでやってきた低身長の男と先程の店長。
葵「お待たせいたしました。織田様、洟多様、いらっしゃいませ。洟多様は前回同様ニコでよろしかったでしょうか？」
Nakamu「はい！ニコさんでお願いします。」
葵「かしこまりました。さて…織田様、先日は助けて頂きありがとうございました。お礼としましては、初回利用を無料とさせて頂きますので何なくお申し付け下さい。」
スマイル「いえお構いなく。助けただけですので。」
葵「いえ、その後送って頂いた事もありますのでお礼させて頂きたいです。」
スマイル「…分かりました。ありがとうございます。」
Nakamu「あ！当たり前の事なんですが、俺の分は請求して大丈夫ですからね！勝手に無料にしてしまいましたとかダメですからね！」
ニッコリ笑顔の店長はどこかにニコニコのまま去っていった。
絶対無料にされる。
葵「……織田様にお聞きしたい事があるのですが1つよろしいでしょうか？」
スマイル「なんですか？」
葵「織田冬夜。」
スマイル「…弟ですね。ホームページ見たんですが働いていますよね。いつもお世話になっております。」
葵「こちらこそ。では女の子連れてまいりますね、お待ち下さいませ。」
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作者名：乾
| 作成日時：2023年3月8日 23時
