転送された世界は魔法の世界だった！？８【マギ】【ハリーポッター】 (ページ10)

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２２７話ページ10

シバ「私、塔に帰る」

アル「えっ、なんでだい？」

シバはいきなり立ち上がって言った

シバ「神(イラー)から授かった神聖な務めを果たさないといけないから」

シバは当たり前とでもいうかのように言った
そんなシバにアルバは悲しそうな顔をしていた

ソロモンはソロモンで膝の上に私を乗せては本を読み始めた

シバ「私は命を賭して不浄を統制していたのだ！不浄なるものの王、ダエーフの手のものの侵略により善と邪悪が混ざり合ってしまっているこの世界においてこれは使命！」

ソロ「不浄の統制ねぇ、、、でもそのご立派なお役目は、『塔』の上から人間以外のみんなをバカにする魔法を垂れ流すことだぜ、お嬢ちゃん」

シバ「そうだ。やつらはこの世界の膿だ」

この子の話を聞いていると気分が悪くなってくる
私はソロモンの膝から立ち上がった

貴「部屋戻ってる」

それだけを言い残し、その場を去った

ソロモンside

ソロ「怒ったな。ありゃ」

アル「まぁ、それもそうでしょう」

Aは人一倍優しい奴だからな
だから俺たちがまだ『塔』の中にいた時も一人だけ嫌がってやっていたのを覚えてる
涙を流しながらずっと“ごめんなさい”と吐いていた

ソロ「後で行くよ」

本を閉じ、外に出て行ったお嬢ちゃんの所にでも行こうかね

そう思い、立ち上がって外に出た

貴方side

いつの間にか寝ていたらしく、目が覚めると横にソロモンがいた
ずっといてくれていたのか、椅子に座って眠っていた

そんなソロモンの頭を撫でているといきなり腕をつかまれた

貴「起きてたの？」

ソロ「さっき起きた」

貴「そう。あの子はどうなったの？」

ソロ「さぁな」

ソロモンは短く言うと私の隣に座ってきた

ソロ「お前が気に病むことはねぇよ」

そういい、頭を撫でるソロモン
いつも不安なときなんかはソロモンが頭を撫でてくれる

貴「うん、、、ありがとう」

ソロ「さてと、今日はもう寝るか」

貴「え、ここで寝るの？」

ソロ「いいだろ？最近ずっと寝てなかったんだから」

と、もぞもぞと布団の中に入ってくるソロモン

貴「まぁ、今日はいいかな」

と、横になるとソロモンが抱きついてきた
そんなソロモンに応えるかのように私もソロモンを抱きしめた