転送された世界は魔法の世界だった！？８【マギ】【ハリーポッター】 (ページ5)

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２２２話ページ5

それからみんな無言でひたすら校庭を歩いた
その時、雲が切れた
突然校庭にぼんやりとした影が落ちた
一行は月明りを浴びていた

前を歩いていた私やソロモン、シリウスは立ち止まり、
シリウスはハリー達を止めた

ハマ「どうしましょう──あの薬を今夜飲んでないわ！危険よ！」

シリ「逃げろ」

シリウスが低い声で言い、それに続いて私も叫んだ

貴「逃げて！早く！」

リーマスは今夜の薬を飲んでいないのか、狼に変身していた

シリ「私に任せて───逃げるんだ！」

ハリーが飛び出そうとしたのをシリウスがすかさず止めて言った

恐ろしい唸り声がした
リーマスの頭は長く伸び、体も伸びて、背中が盛り上がっていた
体中には毛が生えだし、手は丸まって鉤爪が生えていた

狼人間となったリーマスが後ろ足で立ち上がり、バキバキと牙を鳴らしたとき、横にいたはずのシリウスの姿がなかった

だけどその理由はすぐにわかった
シリウスも変身したのだ

黒くて大きな犬に

貴「シリウス待って！無茶しないで！！」

それでもシリウスはやめなかった
狼人間と犬がかみ合い、お互いを引き裂きあっていた

だけど結果はすぐに見えている

貴「シリウス！！」

助けなくちゃ、、、
こんなの嫌だ

ずっと仲良くしてた仲間が今目の前で傷つけあっているなんてッ

ピーターが逃げ出したと同時に狼人間も逃げ、犬となったシリウスがそれを追いかけた

貴「シリウス！！」

ソロ「A！！」

貴「離して！！助けに行かないと！！シリウスが、、、！シリウスが死んじゃう、、、！！」

もう嫌なの、、、
大切な人を失うのは

ソロモンはわかってくれたのか、
掴んでいた腕の力を緩めた

ソロ「わかった。なら俺も行く。ハリー、ハーマイオニー、ロンとスネイプの事は頼んだぞ」

ハリ「う、うん！二人とも気を付けて！」

ソロ「ああ」

ハマ「A、無茶しないでね？」

貴「大丈夫よ」

ソロモンは私の手を握って走り出した

どうか、、、

どうか、二人とも無事でありますように

そう、心に願いながら走った