75(Fside) ページ35
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その後も、宏光を囲んでワイワイやって…
今は皆でお昼ご飯。
「ねぇ、ガヤ達さぁ、そろそろ俺達に言ってくれてもいいんじゃないの〜?」
「ん?何を?」
「付き合ってるんでしょ?2人。」
「ぶっ!」
「もう…」
思わず噴き出したお茶を渉が拭いてくれる。
「あ、言っとくけど、2人が両想いだってこと、俺ら2人より先に気付いてたからね。」
「へ?」
宮田も?
…結局皆知ってたって事だな
てか、俺らどれだけ分かり易いんだ?
「もう、もどかしいったらありゃしない。」
「もう少し遅かったら、俺アプローチしてた〜。」
千賀の言葉にニカが嬉しそうにのっかる。
「ガッツリアプローチしてたじゃねぇか…」
「え?何?ガヤさん?」
「いや…」
俺らのやり取りを笑ってみていた宏光が、ゆっくりと体を起こした。
「ありがと、皆。…俺ね、太輔の事…大好きだよ。ホントは…1ヵ月位前から付き合ってた。言わなきゃって思ってたけど…なんか…ね。」
「照れちゃったの?」
「それもあるけどさ、ちょっと…怖かった。皆が俺達の事…どう思うのかなって。」
宏光は一瞬不安そうな表情で俯いた。
「でもね、今回の事で分かった事があるよ。皆は…どんな事があっても、味方でいてくれるって事。」
「ミツ…」
「太輔もいつも俺を守ってくれた。だから俺…今のままでも十分幸せだよ。」
宏光は、俺達を見上げていつもの可愛い笑顔を見せた。
俺達はそんな宏光に、やっぱりメロメロになるわけで…
さすがに宏光も気付いたのか、急に照れて
「しゃべり過ぎた!疲れたから寝るっ!」
布団を頭まで被ってしまった。
「ミツ〜、顔出してよ〜。苦しくなっちゃうよ〜」
「ほらほら、ミツの大好きな太輔くんが寂しがってるよ〜」
年下に弄られまくって
「うるさいっ!俺、寝るのっ!」
目だけ布団から出して、抗議してる宏光は可愛いけど
「ほら、また熱上がるぞ。顔出しな。」
そっと布団を捲ると、大きな瞳が俺を捉える。
「宏光、俺も…宏光を好きになって良かった。ずっと…愛してるよ。」
俺の言葉でまた皆に弄られる宏光をずっと見てた。
俺もね、今のままで幸せだよ。
でも、やっぱり思うんだ。
宏光を思いっきり抱きしめたいって。
そして…また一緒に…輝くライトの下で歌いたい。
その時まで、小さなお前をずっと守っていくから…
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作者名:MISA | 作成日時:2014年8月31日 9時