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59(Fside) ページ19

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今日の仕事はお昼から。

少し早起きした俺らは、朝食を食べてしばし休憩。

俺は今、スマホを手に絶賛検索中。

小人化、空飛ぶ猫、小さいオッサン…

宏光が元に戻る方法を何とか見付けたくて、思い当たる単語を次から次へと入れてみるけど…

検索履歴だけが増えていく。





「…そうだよなぁ…」





どんなに調べたって、答えなんて出てこないって分かってる。

でも、何かせずにいられないんだ。

そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、当の本人は…





「おいお前、そっちじゃないよ。こっちだろ!…あっ…いっちゃう、いっちゃう・・・」





宏光…そんな可愛い声で“いっちゃう”なんて連呼しないの…

変な事、想像しちゃうでしょうが…





「うわっ!そっちは、ダメだって!ぶつかる!ぶつかるっ!あぁぁ〜っ!ぶつかったぁ!アハハハ!」





何してるんだって、思うでしょ?

今、宏光くんは絶賛お楽しみ中。


最近の宏光のお気に入りは、お掃除ロボット、ル○バ。

宏光曰く「太輔の部屋をより綺麗にするために、俺がル○バを操作してる!」らしい。

俺にはどう見ても、ル○バに振り回されてるようにしか見えないけど。

一度、宏光を床に残したままル○バを発動させちゃって…気付いたら宏光がル○バと追っかけっこしてた。

よほど悔しかったのか次の日には、馬乗りになってル○バと格闘…

しかしそれがあまりに楽しかったらしく、毎日ル○バを発動させる度に上に乗る始末…

振り回される宏光が危なっかしくて…誤って落ちない様に宏光が入れるくらいの籠を付けてやったら、嵌ったみたい。





「アハハハ!こいつ、わざとぶつかってんじゃね?衝撃半端な〜い♪」





…何が掃除だ。完璧に遊園地気分じゃねぇか。





「…ほら、宏光、そろそろ飯食って準備しよう。降りておいで。」

「はぁい!藤ヶ谷、抱っこ!」





無邪気なお姫様を抱っこして、仕事の準備を始める。






今日は渉とニカとでラジオ収録。





「あれ?ミツ太った?」

「えっ!マジ?」

「はい、ミツ、ラジオ体操第一〜♪」





スタッフの目を盗んでニカは宏光とスキンシップ中。

ニカに腕を掴まれて、宏光は操り人形状態だ。

2人を横目に渉が俺に話しかけてきた。





「太輔、事務所、何か言ってきた?」

「いや、全然…渉は?」

「全く。静かすぎて怖いよ。」





確かに…

約束の日までもうわずか…

事務所がどんな答えを出すのか…不安が胸を過った。





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作者名:MISA | 作成日時:2014年8月31日 9時

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