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9(Nside) ページ9

マネージャーにばれない様に、そっとミツを抱えたガヤさんが遅れてエレベータに入ってきた。

ミツは、ガヤさんのTシャツにしがみ付いて、上着の陰に隠れてる。





……めちゃくちゃ可愛いな。

出来れば俺が連れて帰りたいんだけど。





「こういうドラマ、昔あったよね。」





エレベータを降りて、車まで先に駈け出したマネージャーを見送ると千賀が突然言い出した。





「二宮くんが出てたやつだろ?」





さすが宮っち、反応が早い。





「あのドラマってさ、小さくなった恋人をずっとポケットに入れてたよね。」

「俺の服、ポケットねぇんだよ。」





ガヤさんが、自分の洋服を見下ろしながらミツの様子を伺ってる。





「大丈夫だよ、ガヤ。ここがあるじゃん。」





それを見ていた玉が、ニコッと微笑みミツの方へ手を伸ばす。





「ほら、ミツ、おいで。」





ガヤの手のひらの上で服にしがみ付きながら、玉を見上げるミツ。

まるで小動物みたいだ。

ミツは玉の顔をじっと見ると、ガヤさんの方にちらっと視線を送り、ゆっくりと玉の手のひらに移動した。

玉は、ミツを宝物を扱うように両手で抱えるとゆっくりとガヤさんの上着のフードの中にミツを入れた。





「どう?」

「おおおおっっ!抜群の安定感と心地よさっ!俺ここで生活できる!」





ハンモックの中で揺れる子供みたいに、気持ち良さそうにフードに寝そべるミツを皆で一斉に覗き込む。





「マジ可愛い!」





皆ミツの可愛さにメロメロだ。





「ちょっと!俺、全然見えないんだけど!」





ガヤさんはお怒りモードだけど。






いいじゃん、可愛いミツを連れて帰れるんだからさ。





わちゃわちゃやってたらあっという間に駐車場。





「じゃあ、太輔。ミツの事頼んだよ。」





横尾さんの言葉にガヤさんが笑顔で頷く。





仕事は大好きだし、忙しいのは嬉しいけど…今日ばかりは、舞祭組の仕事入れたマネージャーを恨みそう…。





「じゃあね!」





皆で手を振り2台の車に分かれる。





あ〜、俺もあっちの車が良かったな〜。





.

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作者名:MISA | 作成日時:2014年8月7日 0時

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