２２（Fside） ページ22
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「まず、何買う？」
宮田に連れて来られたのは、秋葉原のビル。
俺の目の前には、人形サイズに作られた家具や洋服…
フロア全体に所狭しと置かれた商品達は、どれも可愛くて目移りしそうだ。
「まず、食器と家具だな。」
人形用だからやっぱりフリルが付いた物やピンクの女の子っぽい物が多い。
「ね、ガヤさん、ミツ、これ似合いそうだね♪」
最初に宮田が手にしたのは天蓋付きのベッド。
確かに似合いそうだし…これに寝そべってる宏光を想像すると…
うん、かなりそそるけれども…
「…却下。」
「マジかぁ！」
楽しそうだな…宮田…
宏光が喜んで寝てくれなきゃ意味がない。
宏光の好きそうなシンプルで上質な物を選んでいく。
ベッド、ソファ、テーブル…
「スタンドライトまであるんだ…」
「うん、それは電池入れると、ちゃんと電気も付くからね♪」
「へえ…」
一番気を使ったのは布団と枕。
寝るのが大好きな宏光だから、良い物を選んでやりたかった。
「ん〜、これはちょっと…。…こっちは肌触りが良いな。…あ、でもこっちの方がフカフカだな…」
「んふふ。」
宮田の笑い声にふと顔を上げると
「ガヤさんにこれだけ真剣に選んでもらったって知ったら、ミツ喜ぶだろうね。」
目じりを下げて微笑む宮田に思わず恥ずかしくなる。
「そ、そんな事ねぇよ…///」
「いいじゃん、照れなくったって。ガヤさんもミツもお互いを大事にしてるって証拠でしょ？」
宮田は俺達の気持ちに気付いているんだろうか…
宮田の笑顔に胸が温かくなった。
「///これ！こっちにする！」
肌触りの良い羽毛布団を選んで宮田に見せると「うん、良さそう。」と宮田は微笑んでくれた。
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作者名：MISA
| 作成日時：2014年8月7日 0時
