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11(Fside) ページ11

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まだ眠ったままの北山をフードのままそっとソファの上に置く。

部屋着に着替えて戻っても、まだ北山は眠っていた。





「んふふ。ホント良く寝るよな。」





10分の1程の身長になってしまった北山。





さて…これからどうしたら良いものか…





北山の寝顔を見ながら、これからの事を考えていたら





「……ん…」





北山が目を覚ました。





「……ふわぁ………んんっ…」





目をコシコシ…





「北山…やること全てが可愛すぎる…」

「ん…藤ヶ谷…?」





目を擦りながらゆっくりと起きあがった北山。

まだ眠そうな目を開いた時





「……うわっ!」





俺の顔を見て大声を上げた。





「そうだ…俺、小さくなっちゃったんだ………ははっ。やっぱり慣れないね、この景色。」





この笑顔…





「無理して笑わなくていいよ。…不安…だよな。」





俺は人差し指でそっと北山の頬を撫でた。

北山は俺の人差し指をそっと両手で包むと、小さな頬を摺り寄せてくる。





「藤ヶ谷…俺…どうしたらいいんだろう…」





不安げな表情の北山に俺は何も言ってやれない。



だって…

戻る方法も、これからの仕事の事も…

どうすればいいのか


俺自身が答えが見つからなくて、戸惑ってるから。





「とりあえず…お前は明日から2日間休みだろ?もしかしたらオフの間に戻るかもしれないし。」





そんな根拠は微塵もない。

でも、落ち込む北山を前にそうとしか言えなかった。





「悩んでもしょうがない。飯食おうぜ。腹減った!」





ソファから立ち上がり、キッチンに向かおうとすると





「藤ヶ谷!」





小さな声で北山に呼ばれた。





「どうした?」





北山の声を聞く為にもう一度しゃがみ込むと





「一緒に連れてって。一人は寂しい…」





俺を見上げながら、精一杯腕を伸ばしてくる。



こんな可愛い北山。

もう一生手放せないな…



そっと北山の体を両手で包み込み、手のひらに乗せた。





「何が食べたい?」

「ん〜、オムライス!」





俺はキッチンへと足を進めた。





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作者名:MISA | 作成日時:2014年8月7日 0時

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