【まふまふ】バカにすんじゃねえぞ【男主】

#44 ページ46

天月「っ、なに？脅しのつもり？馬鹿馬鹿しい、片腕しかないのに殴りかかろうとでもしてるの？

僕の考えは普通だよ、世間じゃ皆平等だとかなんとか言わされてるけどそんなことない、体に異常があるやつは存在そのものが異常なんだ

障がい者が集まる施設だってある、そこに行けば誰にも迷惑かけずに暮らせるよ？まあそこのスタッフは健常者だからそこでも差別を受けるだろうけどね」


『あっそ、で？てめえの言いたいことはなんだよ、ぐちゃぐちゃしてて何もわかんねえなぁ、頭でまとめてから話せよ猿頭』


天月「立場が下なくせしてそんな口の利き方いいのかな？それじゃ馬鹿な君にわかりやすく教えてあげるよ

異常者は正常者と馴れ馴れしくしていいもんじゃない、社会的地位も下、人権なんて無いも同然、君らみたいなやつは異常者同士同じ屋根の下で暮らせばいいじゃないか」


『ふぅーん？やっぱてめえの頭は猿頭だな

なぜ障がい者と健常者が馴れ馴れしくしてはいけない？友達として接するのがいけない？少し見た目が違うだけであってなぜそんな扱いを受けなければならない？

社会的地位だぁ？残念ながら俺は今普通の社会人として健常者と同じ給料を貰っている、もちろん働いた量と見合った数をな

人権がないねぇ…あんな、日本国憲法の三原則の一つに基本的人権の尊重ってのがあんだわ
基本的人権も細かく分けたら色々あるけど簡単に言うと人間は生まれながらに人間らしく生きる権利があるよって意味、わかる？

で？異常者は異常者同士暮らせだったか？ああいうのは自分で生活するのが難しい人ためにあんの、俺みたいに思考も持てて自分で行動できるやつは普通に暮らしてていいんだよ、加えて言うなら赤の他人であるお前に言われて入るなんてまっぴらごめんだね』



馬鹿にもほどがある


基本的人権の尊重なんて小学生で習うはずだろ？


頭が悪いってかわいそうだなぁ？


……俺も最初は施設に行こうと思ってた


腕も足もなくしてショックが大きすぎた


また同じような苦しみにあうならいっそって


でも、真冬が言ってくれたんだ


施設に行ったら一緒に遊べなくなるって


俺はその言葉に救われた


一体俺は何度真冬に救われれば気が済むんだろうな


こうして今普通の生活を違和感なく過ごせるのは真冬のおかげでもある


だからこんな猿頭に俺の平穏を崩されるわけにはいかない


真冬の悲しむ姿なんて見たくない

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