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天月「え、ひろっ」
まふ「そうでもないよ?今お茶持ってくるからそこに座っててねー」
天月「お構いなく〜♪」
あああ天月さんが!!!!
我が家の椅子に腰掛けてるだとおおお!?!?
お茶出すって言ったってお前そんな能力ねえだろ…
あ、ちなみに俺はクローゼットの中に仕舞われました、修羅場にでも居合わせちゃったかしら
服まみれ(当たり前)でただでさえ自由がきかない体なのに更に自由を奪われ少し動いただけでも扉が開いてしまいそう
なんとかして聞き耳をたてるだけで精一杯
だがやはり義足と一緒にこの密室でバランスを綺麗に保つのは難しいわけで
『あ……ちょ、ちょちょ待ってうわああああああああああ!!!!!!!!!!!!』
天月「お茶ありがと〜」
まふ「ううん!どうぞどうぞ!ちょっと待っててね!」
天月「わかった!」
まふ「はい早く隠れて扉開けてあげるから早く」
『いやこんな馬鹿みたいな叫び声上げといて気づかれてないわけないだろ無理がある』
まふ「天月くん馬鹿だから気づいてないから、ほら早く」
『嘘だろ…?』
嘘だと思ったけど本当でした
何ヘルツ出たか分かんないくらいでかい声出したのにこの人本当に気づいてなかった
あの、できれば気づいてほしかったよ…
確かにね、気づかれたくないのは本当なんだけどさ、あんなクローゼットの中に仕舞われるのならまだバレたほうがマシなんじゃないかって思ったんだよ
え、普通そう考えるよね??俺の立場で考えてみ??絶対バレたほうがマシって考えるから、うん
そんな俺の意思も虚しくクローゼットと共に仕舞われるのであった
せめて、せめて座れる場所にしてほしかったよ
てかあれで気づかないんだったら俺別室移ったほうがよくね??
そうしようああしよう早速決行じゃおら
カチャ(超微音)
天月「誰っ!?」
「『なんで気づくの!?』」
天月「どんなに小さい音でも感知する天才の聴覚だからね!」
『これは馬鹿と天才は紙一重ってことなのか…?』
まふ「ね、ねえ天月くん、さっき大きな音が聞こえなかった?ほら、人の叫び声みたいな」
天月「え?全く?」
「『なんなんだこいつ/この人…』」
天月「で、どなたですか?」
『え、この流れでいきますか普通』
誰か天月という人間についての取扱説明書持ってませんか
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空夜(そらよ)(プロフ) - 詩音さん» コメントありがとうございます!次の話で書かせてもらいます!これからも応援よろしくお願いします! (2018年1月10日 16時) (レス) id: 5a4020227a (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - 3人はどういう感じで仲良くなったんですか?更新頑張ってください! (2018年1月10日 15時) (レス) id: c93707e8fd (このIDを非表示/違反報告)
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