検索窓
今日:14 hit、昨日:7 hit、合計:114,043 hit

#24 ページ26

泣き疲れて寝ちまったのか?俺


ガキじゃないのに何やってんだ…


目を覚ましても真冬の腕の中なのは嬉しいけど少し恥ずかしい


俺が頼んだことなんだけどさ、まさかここまで近くにいてくれるなんて思わないだろ


久しぶりだったな、あんな大泣きするの


後ろを振り返ると真冬がいつもと違う大人の笑みを返してきた



『ごめん、俺なにもかも真冬に頼りっぱなしで』


まふ「ううん、むしろもっと頼ってくれていいよ」


『迷惑かけない程度に頼らせてもらうわ』


志麻「そういう考えしてると頼りたい時に頼れないし、そっちのほうが迷惑かかるぞ?」


まふ「迷惑っていうか心配だよ、笑顔の貼り付けなんて見たくない、今だってまだ泣き足りないのに無理に笑ってる」


志麻「そういう時は幼馴染を頼れ、何のためにまふくんが付いてるんだ」


まふ「僕に話せないなら志麻くんでもいいしね」


志麻「A?」



真冬と志麻の話があまりにも唐突で俺の心に入ってくるもんだから思わずキョトンとしてしまう


こいつらが俺のためを思って真剣に話をしてることはわかってる


だからこそ笑えてくる



『あははっ!んだよそれ…!俺がお前らに心配されるなんてなぁ…俺の心配なんかする暇あんなら自分の心配しろよw』


まふ「A?僕たちの話聞いてた?」


志麻「まふくんが言ってたこともう忘れたのか?」


『聞いてたし忘れてねえよw別に俺は頼るほどの悩みもなくなったし、お前らに心配されるほどガキじゃねえよ』


志麻「それならさ、なんでそんな悲しそうな顔して笑うんだよ」


まふ「涙ぽろぽろ落として、面白くて泣いたなんて言わせないから」


志麻「つらいんだろ?無理して笑い続けんのがつらいならそう言えばいいだろ」


まふ「あのね、そうやって無理して心配かけないようにすると僕ら傷つくんだよ」


まふ「Aは僕らが傷つくなんて思ってなかった思うけどね、頼りないのかなとか」


志麻「信用されてねえのかなって不安になるんだよ」


『っ…そんなこと一言も言ってねえじゃねえか…』


まふ「言われないほうが不安だよ、ねえA、お願い、もう無理して笑わないで」


まふ「Aが無理して笑ってるの、みんな知ってるんだからね」


『みんな…?』


志麻「luzくんとなに話してたのか知らないけどよ、その時もみんな心配してたんだからな」



無理して笑ってるつもりはない


ただ勝手に笑ってるんだ


自然と不器用な作り笑いが出てくるようになったんだよ

#25→←#23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
242人がお気に入り
設定タグ:歌い手
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

空夜(そらよ)(プロフ) - 詩音さん» コメントありがとうございます!次の話で書かせてもらいます!これからも応援よろしくお願いします! (2018年1月10日 16時) (レス) id: 5a4020227a (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - 3人はどういう感じで仲良くなったんですか?更新頑張ってください! (2018年1月10日 15時) (レス) id: c93707e8fd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空夜(そらよ) | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年8月21日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。