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ふわふわした頭の中。
少し飲みすぎたか、とタクシーの中で考える。
『抱きしめて好きって言ったらいかがですか！』
コネシマの言葉が脳内を反芻する。
ぐしゃりと頭を掻いても脳から離れない。
まぁ確かにな、俺はあいつに中々好きとは言っていないが。
告白の時もプロポーズじみた
「お前の面倒見れるのなんて俺くらいだろう」
とか言った気がするが。
しかし俺の彼女もなかなかの鈍感であり、
「自分の面倒くらい自分で見れるわ！」
と頬を膨らませやがったから、痛む頭を抑えてAに
「好きやから一緒におりたい言うとるんや！！いいから俺と付き合えや！！！」
とまぁ格好悪い告白をしてしまった。
…これはあいつらには言っていないが。
既に一緒に住んでいるあいつに、どれだけ好きと伝えただろう。
俺かて伝えたいわ。たくさん伝えたいわ。
小っ恥ずかしいねん、分かってくれや誰か。
…伝えてみようか。抱きしめて、気持ちを素直に言ってみようか。
あいつは困惑するだろうが、今日は酒の力もある。酔ってることにして、ちゃんと伝えてやろうか。
そんな事考える間に、タクシーは自宅前に着いていた。
フラフラとマンションの一室、自宅のドアの鍵を開く。
「おかえりグルちゃ…わ、酔ってるねぇ、そんなに飲んだ？珍しい」
ドアが開いた途端にそこまで迎えにくるA。
あかん、思ったより酔っとるみたいだ。
「お風呂はやめとこっか、リビングまでーー」
ぎゅう、
無意識にAのことを抱きしめた。
可愛い、んだよなぁ、こいつ。
彼女はやっぱり困惑しているみたいだ。そりゃあそうだろう。普段こんなことやらないのだから。
「ど、どうしたの、グルちゃん？」
困惑しながら、それでもそっと俺の背中に手を回す。
ぽんぽん、とリズムよく俺の背中を優しく叩く。
そんな仕草さえ愛おしくて。
「……好きだ」
「え？」
「すきや、A」
抱きしめる力を強くすれば、Aは手を止め、答えるように抱きしめてくる。
「ん、知ってるよ、私も大好き」
その嬉しそうな声に胸をぎゅっと締められる。
ゆっくり体を離せば、そこには顔を真っ赤にしながら嬉しそうにするAが。
「えへへ、んで、なんの実験かな？」
「…は？」
首を傾げる彼女に、俺の間抜けな声が重なる、
「だってグルちゃんが抱きしめて好きって言ってくれるなんて、無いじゃん」
そうでしょ？と瞬く彼女に、俺はまた痛む頭を抑える。
「俺やて素直になる時くらいあるわ！！！」
またもや作者より→←だっていつも遠まわしなんだもん！・Grppn
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TACMI(プロフ) - 涼凪さん» ありがとうございます〜！年末くらいいちゃいちゃしろ！と思いを込めて作ってみました…応援嬉しいです！これからもよろしくお願いします。 (2018年1月24日 12時) (
レス) id: cc32a4eb10 (このIDを非表示/違反報告)
涼凪(プロフ) - とっても素敵なお話でどんどん惹き込まれてしまいました...！トン氏の俺も思っとるよ、の話でポロポロと涙が…陰ながら応援させてください。 (2018年1月21日 21時) (レス) id: 98f5f4de7e (このIDを非表示/違反報告)
TACMI(プロフ) - 木野さん» ああぁあぁ…ありがとうございます…私も好きです…コネシマ推しなので頑張りました…ヘタレシマありがとうございます…リクエスト了解しました！頑張りますので少々お待ちください！ (2018年1月19日 18時) (レス) id: cc32a4eb10 (このIDを非表示/違反報告)
木野(プロフ) - ああぁあぁ…（ナマズのものまね）好きです…。すみませんいきなり、最初のコネシマさんの話がヘタレっぽくて好きです…。リクエストいいですか？ゾムさんで文化祭でメイド喫茶する夢主ちゃんが学パロで見たいです！（何言ってるんだろう）これからも頑張ってください！ (2018年1月18日 12時) (レス) id: d1a6c35f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：80歳 | 作成日時：2017年12月31日 15時
