[rk]他の奴には見せてやんない・Zm ページ16
「ゾ、ゾムゥ〜〜〜！！」
「だから来るな言うたやん！！！」
大爆笑に包まれる2-3組、『メイドカフェ』。
顔を真っ赤にして怒るゾムと、ヒィヒィ言いながら腹を抱える私たち。
その顔の赤みは恥なのか怒りなのかは分からないけど、長めの茶髪をリボンでツインテールにしてるのはそれはもう笑いものだ。
「メイド喫茶言うから女子だけかと思ったら…」
震えながらゾムを盗み見るグルッペン。
目が合うたびに吹き出すから、我らが生徒会長は相当お気に召したようだ。
副会長の豚に至っては見ただけで笑うから俯いて腹を抑えてるけど。
「お前は写真を撮るなA！」
「残念動画だ」
「同じや！」
笑いすぎで出た涙を拭いながら、噛みつきそうなゾムを避けてスマホのムービーを大笑いのトントンに向ける。
堕天使の笑い方をしてる彼は、はあっと息を大きく吐いてからなんとかゾムに向かい合った。
「男子もやってるなんて聞いてへんし、今時文化祭でメイド喫茶やるなんて来ますよそりゃ」
半笑いになりながら、ゾムを押し退け私たちは中に入る。
ゾムの大きい舌打ちの後、可憐な女子の声と、野太い男子の声が混ざった歓迎の言葉…「おかえりなさいませ」が教室に響いて、また吹き出しそうになった。
なんとか三人とも耐えて空いてる席に座る。
物珍しさからか結構繁盛してる。
注文を取りに来たのは残念ながらゾムじゃなくて可愛い女の子だったけど。まぁ、大方無駄にイケメンなメガネ二人目当てだろう。証拠に私の注文取り忘れてたし。
「客の確認出来取らんな、あれは減点対象」
「あんたらのせいだあんたらの」
は？と顔を顰めるトントンに、何でもないよーと手を振った。
前の席にいるグルッペンはなんやらぶつぶつと「やっぱチョコやったかなぁ…」なんてメニューを真剣な顔で眺めてる。この形で甘党なんだから、人間見た目じゃないんだなぁ。
そんなことをぼーっと考えていると、なにやら聞いたことのある高めの声が耳に届いた。
「ちっすちっす！おまたせしたでぇ〜」
「あ、コネシマ」
銀色の丸いお盆にパフェと珈琲を乗せたコネシマが歯を見せて笑う。
その姿はいつも通りで、なにか違和感が。
「シッマ、メイド服は？」
トントンの言葉に、ああ、と納得する。
メイドだらけの中でいつもの服装だから、それは浮くだろう。
「だって俺裏方やし。交代やからゾムも上がるで？A」
ニヤニヤと笑うシッマに体が固まる。
体温が一気に上がって、一緒に笑う二人を睨みつけた。
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TACMI(プロフ) - 涼凪さん» ありがとうございます〜！年末くらいいちゃいちゃしろ！と思いを込めて作ってみました…応援嬉しいです！これからもよろしくお願いします。 (2018年1月24日 12時) (
レス) id: cc32a4eb10 (このIDを非表示/違反報告)
涼凪(プロフ) - とっても素敵なお話でどんどん惹き込まれてしまいました...！トン氏の俺も思っとるよ、の話でポロポロと涙が…陰ながら応援させてください。 (2018年1月21日 21時) (レス) id: 98f5f4de7e (このIDを非表示/違反報告)
TACMI(プロフ) - 木野さん» ああぁあぁ…ありがとうございます…私も好きです…コネシマ推しなので頑張りました…ヘタレシマありがとうございます…リクエスト了解しました！頑張りますので少々お待ちください！ (2018年1月19日 18時) (レス) id: cc32a4eb10 (このIDを非表示/違反報告)
木野(プロフ) - ああぁあぁ…（ナマズのものまね）好きです…。すみませんいきなり、最初のコネシマさんの話がヘタレっぽくて好きです…。リクエストいいですか？ゾムさんで文化祭でメイド喫茶する夢主ちゃんが学パロで見たいです！（何言ってるんだろう）これからも頑張ってください！ (2018年1月18日 12時) (レス) id: d1a6c35f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：80歳 | 作成日時：2017年12月31日 15時
