幼なじみの彼と彼について 2

愛しくてたまらない ページ48

今日、やっと実弥に会える
早く会いたい。

実弥は、久しぶりのオフ。
でも、夕方までしか時間がない。
1分でも長く一緒にいたい。
そう思いながら
私は待ち合わせした
自宅と寮の間の駅まで向かう。

駅に着くと
待ち合わせ場所に向かった。
時計を見るとまだ時間より大分早い

「早く着いちゃったかな…」
実弥に会う前に身だしなみを
鏡をみてチェックする
朝から気合いを入れて巻き髪にした。
実弥、可愛いって言ってくれるかな？

ドキドキしながら待っていると

後ろからふわっと優しく
抱きしめられた

「ひゃ…」
びっくりしたけれど、
この感触……誰かすぐ分かった

「待たせたなァ」
肩に顎を乗せてきた。
抱きしめる腕に
自分の手をそっと重ねる

「実弥？」

「ん……充電……」
実弥の髪が首に当たる

「ふふ…実弥だ…くすぐったいよ？」
実弥が離れ、私を見ると

「やべぇ……」
そっぽを向く

この顔、久しぶり。
実弥が照れた時の顔。

「どうしたの？」
と聞くと
「可愛い…」
と、ぼそり呟いた

「実弥のために頑張ったの」
実弥の手を握ると、指を絡める

愛しい人の手
指を絡めただけで
胸がきゅん……とした。

恋人繋ぎをして、街を歩く
何をするわけでもなく
ただ一緒にいるだけでとっても幸せ……


周りからしたら
距離の近すぎるバカップルかも…
思わず笑ってしまう

「何笑ってるんだ？」
と、私に聞いてきた。
「なんでもな〜い」


「ねぇ？実弥の学校の子いるかもよ？
見られたら……」

「関係ねぇ」
そう言うと
私の頭に手をおき、
実弥の肩に引き寄せる

「ちょ……歩きにくいよ……」
嫌がる素振りを見せながら
結局くっつく私。
なかなかの重症かもね？


色んなお店を回ってお揃いの物を買ったり
１つの飲み物分けあったり……
ドキドキすることばかりだ。




近くの海の見える公園まで歩く。
ベンチに二人座ると

「もうすぐ時間きちゃうね？さみしい…」

「また時間作る」

「うん……」

人がいないからか？
波の音だけがやけに響いてる

実弥が急に黙った

「……？」

どうしたのかな？と
実弥の顔を見ると
突然唇が触れ…

チュッと軽くリップ音が響く

「好きだ……」

そう言うと何度も何度も角度を変えて
キスを落とす実弥。
唇が離れると
「私も…大好き…」

時間が許す限り
二人で甘い時間を過ごした。




これで、しばらくがんばれるかも……

いや…離れたら

またすぐ、実弥不足になりそうだよ

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