幼なじみの彼と彼について 2

報告 ページ35

「お騒がせしました」
二人でさゆりに頭を下げる。

「良かったよぉ〜」
半べそのさゆり。

「心配かけて…ごめんね？」



「実弥？今後Aを泣かせたら、刻むからね？」
実弥を、ギロっと睨むさゆりに


「分かった分かった！
つうか、さゆりこぇ〜よ！」


「分かってないわー！この女ったらしが！」

「は？ちげぇーし！」

「あんたが走り去ったあと、あのサクラとかいう子を引き留めるの大変だったんだからね！」

「う……」

「実弥？どういうこと？」

「あの子……あんたの事、そーとー好きだよ？
まぁ、勝手にお熱上げてるだけだと思うけど、
しっかり断りなよ？あんたがムダに優しくすると、女は勘違いするんだから！！」

「あー！めんどくせー」

「めんどくさいなら、イケメン臭出すな！」

「知らねぇよ！…なもん出してねぇし！」



さゆりとのやり取りを見てると、
子供の頃を思い出すなぁ


「さゆり？まあまあ、落ちついて？」

「いや！あんたを長いこと泣かせてた罪は大きいからね？分かった？実弥？」

不敵な笑みを浮かべるさゆり

「ごめんなさい」
よくわからないが、実弥は昔からさゆりにはすぐ謝るんだよね。




「では…明日……ダブルデートを要求する」



「は？」

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