幼なじみの彼と彼について 2

嫌がらせ ページ4

※暫くイジメ表現アリマス注意

掃除時間、最悪な物を見てしまう。

「花泉さん？ちょっときて？」
なんだろ…？
体育館の外側を掃除していたクラスの女子に呼ばれる。

ついていくと
「ね…？これって…」
そこには……
ドロドロにされた
私の体操服が棄てられてた。

「あ…やだ、私、こんなとこに落としてたんだね？見つけてくれてありがとう」
とっさにごまかす。
そして皆にお礼を言った。

「ねぇ？これってわざとじゃないの？
花泉さん大丈夫？」

クラス委員の女子が私に聞いてくる。

私は目を合わさないように下を向いて言う。
「えー？大丈夫だよ？じゃあ、私、掃除に戻るね？」
体操服をくるくると小さくたたみ、
その場を離れた。

はぁはぁ…
走りながら悔し涙を堪える。

きっと…彩也香達だ。

「負けちゃだめ…」
自分に言い聞かせて
教室へと戻る。

皆も見られないよう汚れた体操服を
コソッとカバンの中にしまう

さゆりに見られてるとも知らず
私は、平静を装う。

放課後、部活を観に行く勇気が湧かず
実弥に何も言わずに家へとかえってしまう。


ごめんね？実弥……


夜、部屋の窓をコツコツする音が聞こえるが
実弥に問い詰められるのがこわくて、
カーテンを開けることをしなかった。


それからは、実弥から少しずつ距離を取るようになる。
出来るだけ、実弥と顔を合わせないように。
何故ならば……
彼女達の嫌がらせが
エスカレートしてきていたから……

「痛っ…」

上履きを覗くと画ビョウが入っていた

もう…分かったから…
やめてください……
私が実弥と一緒に居なければいいんだよね。


なのに……廊下で実弥に出会ってしまう。
何も知らない実弥は、私を見つけると
「A！お前、なんで避けてるんだよ」

「え？避けてないよ？」

お願い！話しかけないで……

「俺の目をみろよ？」
容赦なく私を見てくる実弥。

体が震えてきた。
その様子に、実弥が驚く
「……ゃだ…お願いだから……
私に構わないで？」


トイレに逃げ込むと、例の女子グループがいた。

個室に入った私を見届けると

一人がクスッと笑う。
「あれぇ？花泉さぁん、
なんだか制服汚れてない？」

「綺麗にしてあげる」


え……？


ジャー！！！


上から水が降ってきた


「お願いだから…もう…やめて…」
その場に座り込む。

ずぶ濡れになる私に

ドアの向こうから笑い声がする



「あんたなんか居なくなればいいのに」



そういうと、女子達は去って行った

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