幼なじみの彼と彼について 2

どうする？ ページ22

「ってなわけでさー、どうしたらいいと思う？」

学校の帰り、駅近くのカフェで今日の出来事を

さゆりと、陽菜に報告する

「マジ？やっぱ岡崎先輩、A狙ってると思ってたよ」
陽菜が納得している

「いいじゃん、とりあえず付き合っちゃえば？
彼氏いるの楽しいよ？」
最近バスケ部の先輩と付き合いはじめた
さゆりは完全に面白がっている。

「それって、先輩に失礼じゃん。」

「なーにくそ真面目な事言ってんの？岡崎先輩の顔嫌い？」
さゆりが聞いてきた。

「う……」
普通にかっこいい。
なんなら好みのタイプ。

「好き…かも」

「はい、決定ー。付き合っちゃえ！嫌なら別れたらいいし」

「うん、私なら即答で付き合っちゃうのにぃ。Aなにを躊躇してんの？もしかして…例の元カレ？」
痛いところをついてくる陽菜。

「そうなんだよねー、実弥なんて過去の男だし。いい加減忘れろー」

「さゆり！実弥は関係ないから」

「ふぅーん？そうは見えないけどねぇ？」
本当にイヤな姉だわ……

そうこう話が盛り上がってるところ
さゆりのスマホにメッセージが入る

「ごめん。彼氏からだわ。私行くわねー？あんた達も早く彼氏作りなさい？」

さっさと先輩の所へ行ってしまった。



去っていくさゆりの後ろ姿を見ながら陽菜が嘆いた。
「Aは告られたんだからいいじゃん。私なんて……彼氏ほしいなぁ」


さゆりと入れ違いに女子高生数人が入ってきた。
隣の席で話はじめる。
制服をみると、実弥の学校だ。



「ねぇねぇ、サッカー部にかっこいい子いるよね？」
「あー、不死川君でしょ？うんかっこいいよね」

え…もしかして実弥の事？
つい聞き入ってしまう。

「入学してからもう何人も告ってるらしいけど、皆フラれてるらしいよ？」

「1年のマネージャーのサクラちゃんといい仲みたいだしさー、内緒で付き合ってんじゃない？だから他の子から告られても断ってんのでしょ？」

「やっぱ付き合ってるんだー…あーあ、可愛い子って得だよねぇ。」






彼女できたんだな…

なんだかんだ実弥は彼女作らないとか

勝手に思ってた。

自惚れか


「……？A？大丈夫？ボーッとしてるよ？」


「え……？あ、ごめんごめん、そろそろ帰ろっか？」

「そうだねー」

カフェを後にした。


電車に乗り外を眺めながら思い出す


ー1年のマネージャーのサクラちゃんといい仲みたいだよ？ー


モヤモヤするのはどうして？



一歩踏み出すんじゃないの？



未練タラタラだな、私。

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