風の奥様は大学生2

信じる ページ37

「もうホテル戻ります？」
『ホ…テル？どういうこと？』

いや！！！

つい…電話を切ってしまった……

実弥…
どういうこと？
どうして一人じゃないの？
女の人がどうして
あの声…聞き覚えが…



もう一度……
電話をかけてみるか…

手が震えて
スマホの操作がうまくできない


真実を知るのが
とてつもなくこわいよ


でも実弥は……
絶対大丈夫だって
言った



オレを信じてくれ



信じたい……

実弥はいつでも
私を信じてくれてた

私も……信じる……
何があっても信じるって決めたんだ



神様…どうか……




私に勇気をください





『よし』






実弥に電話をかける


「A……」

実弥の声が震えてる

『実弥……今ビデオ電話できる？顔が見たいの』

「ああ、出来る」

『切り替えるね』

そして、お互いの顔が映る

『実弥……』
ああ……今すぐ逢いたい……

「Aオレはお前が一番大切だ」

「余計なことは言わない」

『うん……』

「オレを……信じてくれ」

『私ね……実弥が思っている以上に

あなたのこと、愛してる』

『だから……信じるよ』

「A……信じてくれて…ありがとう」

「オレも……心から愛してる」

『顔が見れて良かった…』

『帰ってくるのを待ってるから』

「ああ、すぐ帰ると言ったろ？」

『クス……そうね』

『早く帰ってきてくれないと風花が拗ねちゃうから』

「そうだなァ、風花はオレがいないとだめだからなァ」

『私もよ？あなたがいないと……』




生きていけないの

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