二人の仲 ページ29
***
小「わたくしは…あの絵描きの先生と上手く行けば良いと思っていただけです。だってそうでしょ?あの殿方は、Aさんのことをお慕いしていたご様子でしたから……」
実「いや……オメェは、Aを陥れようとした。Aが邪魔だと思ってただけだろ!こんな事して俺がオメェを見るとでも思ったンか?」
小「え…それは……」
怒りに満ちた実弥が小林さんをジリジリと追い詰めようとしていた。
実「…これ以上嫌いにさせるなァ」
小「…っ!!実弥…さん…」
私のせいで…この二人の仲に亀裂が入ってしまっては
本当に申し訳ない。
実弥もきっと怒りに任せて言ってるだけだ。
早く…この場をおさめないと。
「不死川様?もう十分ですから…。どうぞ降ろしてください。そして、どうか……気を鎮めてください…。
私などに情けをかけてくださらなくても結構ですから。」
実「俺は!お前が心配なだけだ!」
私を抱いている腕に力が入る。
「大切な
小林さん?申し訳ございません。私、お二人の仲を悪くさせるつもりは毛頭ございませんから……どうか、私などのような者の事で、不死川様と喧嘩なさらないでください。私は……もう不死川様とはお会いしませんから」
実「は?ちょっと待て!」
無理やり実弥から降りると、ふらつく足に力を入れて歩こうとしたが、、
「……ぁ!」
とたんに倒れそうになるところを宇髄様が支えて下さった。
宇「おっと、あぶねぇ!」
「申し訳…ありません」
宇「Aちゃん、無理しちゃいけねえ。不死川、蝶屋敷に運ぶぞー。一度胡蝶に診てもららった方がいいぜ?」
実「あ?あァ、あの香のせいで、記憶も曖昧なんだろ?」
蝶屋敷?何なのよそれ。
「私など、どうなろうと構いません。もう…ほっといてください。」
実「は?お前……それ本気で言ってるンか?」
「……どうぞ、恋仲の小林さんを大切に……」
そう言えば、実弥はフルフルと震え出す。
実「A!勘違いも大概にしろ!俺がいつ小林と恋仲になったんだァ!!」
思いっきり怒鳴られた。
懐かしいあの頃の感覚
幼馴染みの、あの頃の実弥だ。
実「俺はなァ…昔からオメェしか見てねェンだよ!!」
「そんな事…存じません!!」
実「こんな事何度も言えっかよ!クソ!」
宇「おー?本日2回目だな」
ニヤリと笑う宇髄様。
2回目?どういうこと?
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芳美(プロフ) - 前にメッセージありがとうございました♡読み始めたばかりで返事の仕方も分からず…(>_<)実弥のラスカルの画像も何故か消えてしまいました^^;これからも楽しみにしてますね♪ (2022年11月23日 18時) (レス) @page38 id: 7b568aa020 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 実弥LOVEさん» この作品を面白いと仰ってくださり本当にありがとうございます。とても嬉しいです。パスワードですが、すみません、誰でも閲覧できるこちらではお教え出来ないので、メッセージに問い合わせいただけたらと思います(^-^) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE - 暁に風想ふ。凄く面白いです。この続編のパスワード教えて下さい。 (2022年5月18日 16時) (レス) @page50 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - あのぅ....えのき様!私も占ツク作家デビューしたんですよ!鬼滅の内容で、「師範はご都合血鬼術と格闘中」っていうんですけどぉ....←さらっと宣伝すみません......ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです! (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - ひゃぁ....やっぱりえのき様の作品はどれも目から水の呼吸が止まりません....。過去作をもう一度読んでいるんですが、やはり同じところで...あぁ.....新しい発見や伏線回収でさらにキますね....。ありがとうございますぅ.....あぁ (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
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