悲しい髪飾り ページ28
***
実弥と宇髄様に助けて貰った。
また……迷惑をかけてしまったと自己嫌悪…。
……そういえば。
和子さん…
キョロキョロとしながら二人に伺う。
「あの…行方不明になっている方は……」
宇「……戦利品とかほざきやがって……」
宇髄様が見つめる方向には簪や…指輪……
そして……
「あ…これ……」
和子さんがいつもしていた髪飾りがあった。
何でも話して?Aちゃんは、私の妹と同い年なのよね。ほっておけないの
色々あるだろうけど…いつかきっと良い時が来るから。ね?今度、一緒に個展に行こう!
「うぅ…和子さぁ……悔しい……どうして……」
いつも優しかった和子さんを想うと
涙が溢れ止まらなかった。
彼女の髪飾りを握りしめ、胸にそっと寄せた。
実「俺らがもっと早く来ていたら……」
そう言いながら震える私の肩を抱く実弥。
宇「だが、こんな雑魚ばかりを始末した所で元凶を絶たなければ意味がねぇ。」
実「あァ」
二人顔を合わせ頷く。
*
あぁ…お店の皆心配してるかな?
横山先生には、ご迷惑を…
とりあえず、店にもどろう。
二人に申し出た。
「あの……私、椙崎さんと、和子さんのご両親に…報告しなきゃ……………あ!!」
実「あぶねェ!!」
立ち上がろうとしたが、ふらついてしまい、
実弥に支えられる。
*
「あの!!恥ずかしいので降ろしてください!」
実「あほォ!歩けねェだろォが!無理すンじゃねェ」
実弥に抱き上げられ、店に向かっていた。
足元がおぼつかない上に、変なお香をたっぷり吸ったおかげで記憶も断片的にしかない。
実「フラフラで歩けねェンだから言う事聞け!」
「いや!でもこの抱え方は……恥ずかしく存じます」
顔に熱が……恥ずかしくて死んでしまいそう
宇「Aちゃん、不死川の好きなようにさせてやってくれ?」
肩を震わせ笑いながら私に言う宇髄様。
私が眠ってしまっていた時、一体何があったのだろう?
店に着くと、椙崎さんと、横山先生が駆け寄る。
椙「Aちゃん!無事だったのね!!」
横「本当に……良かった…。」
椙崎さん達に謝っていると、
小林さんと目が合った。
実弥は、そのまま彼女の前まで行く。
そして、ぞくり……とするほど冷ややかな声が響いた。
実「おィ小林……テメェ、どうして俺に嘘をついたァ」
368人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
芳美(プロフ) - 前にメッセージありがとうございました♡読み始めたばかりで返事の仕方も分からず…(>_<)実弥のラスカルの画像も何故か消えてしまいました^^;これからも楽しみにしてますね♪ (2022年11月23日 18時) (レス) @page38 id: 7b568aa020 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 実弥LOVEさん» この作品を面白いと仰ってくださり本当にありがとうございます。とても嬉しいです。パスワードですが、すみません、誰でも閲覧できるこちらではお教え出来ないので、メッセージに問い合わせいただけたらと思います(^-^) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE - 暁に風想ふ。凄く面白いです。この続編のパスワード教えて下さい。 (2022年5月18日 16時) (レス) @page50 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - あのぅ....えのき様!私も占ツク作家デビューしたんですよ!鬼滅の内容で、「師範はご都合血鬼術と格闘中」っていうんですけどぉ....←さらっと宣伝すみません......ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです! (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - ひゃぁ....やっぱりえのき様の作品はどれも目から水の呼吸が止まりません....。過去作をもう一度読んでいるんですが、やはり同じところで...あぁ.....新しい発見や伏線回収でさらにキますね....。ありがとうございますぅ.....あぁ (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ