美しいものが好き ページ23
*
本当は怖かった。
こんな夜…外へ行けばもしかしたら…
でも、宇髄様と、実弥が守ってくれるなら安心して横山先生と出かけられる。
着替えを済ませると、裏口から出て行き入口で待つ先生の元へと急いだ。
「先生?お待たせいたしました。」
背を向けていた先生に声を掛ける。
ん……?なんだか甘い匂いが…。
先生、こんな香水…付けていたっけ?
「さぁ、行こうか」
あれ?先生って…こんな声だったかな?
なんだか……違う気がするけど……
「先生?さっきとお召し物が違う気が……」
先生が、振り返った瞬間…さっきのお香のような
匂いに包まれると、視界がボンヤリとしてきた。
「あ……」
足元がふらつくと先生に支えられる。
「大丈夫かい?さあ、僕の家に行こうか」
「……え?何処かお店に…い…くん……」
……あれ?クラクラして……
目の前の建物や、先生がぐにゃりと歪…ん……
.
「クク……効いてきたかな?
なかなかの美しい
─────
ー実弥side
暫くして、小林が戻ってくると
嬉しそうに俺に話してくる。
小「Aさん、うふふ……。とぉーっても嬉しそうに出掛けて行きましたよー?隣のお店に移動しましたし、鬼の心配もないですよね?邪魔しないように、、二人にしてあげましょうよ。」
宇「……それ、本当なのか?外は暗いから危険だからな」
小「店を出た隣だから絶対大丈夫ですよー。
その店に二人で入っていくの、私見ましたから!!それとも、私が嘘をついているとでも仰るのですか?」
宇「いや、そういうつもりじゃねえが。」
実「小林…口の聞き方気ぃつけろォ。お前何様だァ」
小「ごめんなさい……」
宇「まあ不死川、そう怒るな。隣の店か…。俺たちは、もう少しここで様子見てからそこに行くか?この客の中に鬼がいる可能性もなきにしもあらずだ」
実「アァ。」
.
それから暫くして椙崎さんが来た。
椙「あの!!Aちゃんを見ませんでしたか?」
実「は?あいつは、横山とかいう絵描きと隣の店に…」
椙「それが!どれだけ経ってもAちゃんが来ないって先生が今いらして。あぁ、私が許可したばかりに…」
嘘だろ?
宇「なあ小林さん、あんた二人が店に入る所見たって言ったよな?あれ、やっぱり嘘か?」
小「…あ、あの…」
宇髄に問い詰められ狼狽える小林。
実「……A!!!」
宇「あ、おい!不死川待て!!」
俺は店を飛び出した
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芳美(プロフ) - 前にメッセージありがとうございました♡読み始めたばかりで返事の仕方も分からず…(>_<)実弥のラスカルの画像も何故か消えてしまいました^^;これからも楽しみにしてますね♪ (2022年11月23日 18時) (レス) @page38 id: 7b568aa020 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 実弥LOVEさん» この作品を面白いと仰ってくださり本当にありがとうございます。とても嬉しいです。パスワードですが、すみません、誰でも閲覧できるこちらではお教え出来ないので、メッセージに問い合わせいただけたらと思います(^-^) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE - 暁に風想ふ。凄く面白いです。この続編のパスワード教えて下さい。 (2022年5月18日 16時) (レス) @page50 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - あのぅ....えのき様!私も占ツク作家デビューしたんですよ!鬼滅の内容で、「師範はご都合血鬼術と格闘中」っていうんですけどぉ....←さらっと宣伝すみません......ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです! (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - ひゃぁ....やっぱりえのき様の作品はどれも目から水の呼吸が止まりません....。過去作をもう一度読んでいるんですが、やはり同じところで...あぁ.....新しい発見や伏線回収でさらにキますね....。ありがとうございますぅ.....あぁ (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
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