出来ちゃった！？ 5 【不死川実弥】

半日入園 ページ18

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「時間までに直接園に行くなァ」

「分かった」




実弥に笑いかけると、後頭部を固定され毎朝のルーティーン




チュッ……とリップ音が響くと

必ず私の頭をくしゃ……っとして仕事へ出掛ける。



時計を見ると早朝5時すぎ。



これが毎日。


交番勤務も３日に一度の夜勤があり、大変だったが…
仕事の内容だって……交通整理やら…圧倒的に簡単な事が多い。

それに所轄内勤なら……毎日帰って来れる。
今思えば…旅行も出来たし、これからの子供の行事だって……





でも。





今は、家を空ける事が多くて。
１日家族と過ごせることがレア。

まあ、実弥が刑事になりたかったんだもの。
仕方ないよね。

実弥の体調管理しっかりしてあげよう。





…………。




その時だった。



これからは私が体調管理しっかりするわね



ん……？

あれ……この言葉…前にも言った気がする…。








たまにある既視感。



ふと懐かしい気持ちになるんだよな。






「…あは。こんな事ばかり考えてるからかぁ。さて、準備しなきゃ……」





さあ、忙しい１日の始まりだ。








今日は、半日入園。
煉獄さん家族がお迎えに来てくれる。





さて。

もう少ししたら、拓ちゃんを起こしますかぁ！





ーピンポーン



「れんごくさんきたぁ！」


拓が走ってモニターを覗きこむと


「拓弥か！迎えに来た！！早く出てくるといい！！」


モニターに向かって「はぁい！」と言いながら手をあげる拓弥。




外の煉獄さんには見えないのにね？





…子供ってかわいいことするなぁ。








「今日は、お世話になります！」

煉獄さんに挨拶すると




「うむ！不死川も忙しいしな！俺に任せるといい。
さ、車に乗りなさい。」

煉獄さんと話していると、助手席の窓が開き、
詩乃ちゃんが顔を覗かせる。

「Aちゃんおはよー！さ、乗って乗って？」

後部座席に座るよう促され、拓は、早速乗り込んだ。


「たくちゃん、おはよ」

「もも！おはよ」


チャイルドシートに乗っている桃ちゃんと楽しそうに
お喋りをはじめた。



最近の拓弥は、桃ちゃんに対してよくカッコつけてる。あれれ？もしかして拓は、桃ちゃんのこと好きなのかな？なんだか、まるで昔の実弥と私みたいだわ。



ふふ。将来結婚しちゃったりしてね？
あ！煉獄さんに怒られちゃうかしら。



そんな事考えていたら詩乃ちゃんが園についての話をしてきた。

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