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はじめまして ページ35

***



「はじめまして」


実弥の近くまで行き、頭を下げる。





「え?え?君さぁ、さっき結婚式場にいた…可愛い子…」


私の顔を見て次第に顔が青ざめていく実弥のお友達君。

披露宴の席は、蜜璃ちゃん側で煉獄家とセットだったから離れてはいたけどさ。
席次表見れば分かるのにね。


「はい、そうです」
と、気持ちとは裏腹な笑顔で返すと


すんませんでしたー!!と、腰から直角に身体を曲げ頭を下げるお友達。

「俺何も知らずに、奥さんの前で変な事言ってしまって!!いや、不死川は、昔っからモテるんっすよ!」


「いえ。大丈夫ですよー。」


「…にしても、いつの間にこんな可愛い嫁さん見つけたんだ?学校の後輩じゃねぇよな?」


あら?可愛いだなんて、この人いい人ね?
と、心の中で呟いていると


「……幼馴染みだァ…」

少し顔を赤らめながら説明する実弥。


『おさななじみぃぃぃ!!?』


『どうしてお前の周りには、可愛い子しかいねぇんだよ!』


「はぁ?知るかァ」


何故か責められてるわ……。
笑えるー。

それにしても、実弥の周りには昔かたら可愛い子がいたんだな。ふーん。ま、いいけどさ。






「不死川くん、私達にも紹介してくれない?」





その声が一瞬で空気を変える。





「あぁ、A。同僚の……」




「胡蝶カナエです。よろしくお願いします。いつも、不死川君にはお世話になってます」


「えー?先輩がお世話ばかりしてるでしょー?」


隣で口を挟んできたのは、この間実弥と張り込みしていた人。


「おィ小林……それじゃあ俺が情けねぇやつみてェだろォ……」


「違いますよー。気が合うって言いたかったんですぅ」


何?なんの仲良しアピール?

イチイチ反応していたら疲れちゃう。
挨拶終わったら詩乃ちゃんと煉獄さんのところに
戻りたい。そう思っていると、カナエさんが口を開く。



「不死川くんは、頼りになるのよ?昔から…」




昔から…か。
何が言いたいの?
とりあえずここから離れたい。





てきとーに挨拶を済ませ、詩乃ちゃんのところに戻り、2人で時間をすごす。
トイレいこうと
二人で廊下の先の化粧室入口まで行くと……



『やっぱり、先輩の方がお似合いですってー。だって、あの奥さん気遣いできなさそう。だから不死川さん悩んでるんですよ』





詩「え?あの人何を言って…ひど…」





…聞きたくない!!





「私…帰るね」






「あ、ちょっと待って!Aちゃん!」

もう帰ろう→←会いたくなかった



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えのき(プロフ) - れもんさん» コメントありがとうございます!褒めてくださりありがとうございます!お気に入り登録もありがとうございます!楽しんでもらえたようで良かったです(*^^*) (2021年9月26日 7時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - こんばんは!読みだしたら止まらなくなって、すいすいと全部読めました!とっても面白いです!続編も楽しみにしてます!お気に入りを666から667にしてしまった罪悪感…。…でも、お気に入りにしない選択肢はなかった!ウンウン(/・ω・)/ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 5102ae8dc8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - ユイぱさん» 続編へ移行します。準備が整いましたら公開しますね! (2021年9月23日 17時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 柚葉さん» 小林さん……こわいよね? (2021年9月23日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユイぱ - 続編できるんですか?楽しみです! (2021年9月23日 16時) (レス) id: 21c5274ef7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのき | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2021年8月16日 6時

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