会いたくなかった ページ34
***
「Aちゃん?あの人……旦那さんと親しそうだけど……どんな関係なの?」
「うん……多分警察関係……」
えー?!そうなの?と、驚く詩乃ちゃん。
「ねぇ、あの人、ちょっと旦那さんに近すぎない?Aちゃん!言っておいでよ!私が奥さんです!って」
「いいよ……。職場の人の前に行くのはちょっと恥ずかしいし……」
それに、親しさが分かったら……
私のメンタルが
持たない。
「……伊黒さんと蜜璃ちゃんに会えたし……私、そろそろ帰ろうかな?子供達預けっぱなしだし……」
「え?まだ来たばかりでしょ?」
心配そうに私の顔を見つめる詩乃ちゃん。
「詩乃!!!!君たちは、どうしてこんな所に居るんだ!ほら、向こうに行こう。」
フロアの隅にいる私達を煉獄さんが呼びに来てしまい、その大きな声でフロアの人達がこちらを注目する。
「不死川!!!奥さんが寂しそうだ!!」
うわぁ……皆注目してるじゃん……
やめてよ……
ていうかさ。私、寂しくないし……
帰ろうとしていたのに、帰れない雰囲気になっちゃった。
「不死川ー!嫁さん連れてきてんのか?」
「は?不死川、お前いつの間に結婚したんだよ!!紹介しろよー!」
騒ぎだしたのは、2次会から参加した同級生。
煉獄さんは私を見て、にこりと笑い
「さあ、不死川のところに行きなさい。大丈夫だ。彼は、君を大切に想っている。自信をもつといい。」
さっきとは、打って代わり、静かに、そして優しく言ってくれた。
……え?私の気持ち分かってたの?
「あら……奥さんもいらっしゃってたの?」
あの綺麗な人が私をチラリと見て微笑む。
女の私が見ても、素敵な人……。
笑ってるけど……相変わらず実弥の隣にいる。
「A?こっちこいよォ 」
実弥が私を見ながら呼んできた。
早く紹介しろよ?
という周りの人に急かされ
行きたくない"場所"に行くこととなる。
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えのき(プロフ) - れもんさん» コメントありがとうございます!褒めてくださりありがとうございます!お気に入り登録もありがとうございます!楽しんでもらえたようで良かったです(*^^*) (2021年9月26日 7時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - こんばんは!読みだしたら止まらなくなって、すいすいと全部読めました!とっても面白いです!続編も楽しみにしてます!お気に入りを666から667にしてしまった罪悪感…。…でも、お気に入りにしない選択肢はなかった!ウンウン(/・ω・)/ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 5102ae8dc8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - ユイぱさん» 続編へ移行します。準備が整いましたら公開しますね! (2021年9月23日 17時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 柚葉さん» 小林さん……こわいよね? (2021年9月23日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユイぱ - 続編できるんですか?楽しみです! (2021年9月23日 16時) (レス) id: 21c5274ef7 (このIDを非表示/違反報告)
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