☆緊急事態 ページ2
*
ー実弥ー
「ふぁ……眠っ……」
内勤は、動き回るわけではない。
結絆が生まれて丸1日……
仕事に来たが……寝不足が祟ってるな、こりゃ……。
だが……Aは、もっと寝不足なんだから
俺なんて、大したことねぇ。
休憩室で伸びをしながら
スマホを取り出すと
愛する妻からの……
は?
着信29件……て
Aからの鬼のような着信に、
何かあったと焦る。
1件のメールが入っていたので
あわてて見ると……
《緊急につき、すぐ連絡して!!!》
やっぱり何かあったんだ……
すぐさま電話をすると
『詩乃さんが……』
なんだそりゃ……
ありえねぇだろォ……。
煉獄の親父…
無事生まれてきてくれたら
そんでいーんじゃねぇの??
性別なんて……
煉獄に連絡をしてみるが
ー留守番伝言サービスに……
留守電か……。
だめだァ。仕事中なのか……連絡つかねぇ。
《緊急。連絡くれ》
メールを送る。
暫くするとスマホが鳴る
『不死川!!!連絡ありがとう!!どうしたんだ?』
は!うるせぇ!!
でかすぎる声についスマホを耳から離す。
「煉獄…もう少し声のトーン落としてくれぇ。
鼓膜が破れる……少し話せる時間あるか?」
『ああ。すまんすまん!!今取引先と別れたところだから大丈夫だ!!何かあったのか?』
不思議そうに俺に聞いてくる。
「お前……すぐこっちに帰ってこれるか?」
『明日も、取引先と会食が入っているからな!
明後日なら帰れるな!』
ンな事してる場合じゃねえ……
メシなんざァ、いつでも食えるだろ……
「煉獄!!!
メシなんて……食ってる場合じゃねぇ!!!
今すぐ帰ってこい!!!」
ただならぬ俺の剣幕に何かあったのだと
気がついたようだ。
『…………詩乃に、何かあったのか?』
「そうだァ、彼女、お前の親父さんから離婚するように言われてるらしい。子供と一緒に実家に帰ると言ってるらしいぜ?」
電話の向こうの煉獄は、黙ってしまう。
「おい?聞いてるんか?」
『……本当に実家に帰ると……詩乃が言ったのか?』
「あァ。うちの嫁に言ったから間違いねぇ」
『……詩乃の親は数年前に亡くなってるから
帰るところはないんだ。だめだ…彼女を何処にも行かせない!!父上が何と言おうと詩乃は、俺が必ず守る!!』
「そう言うと思ったぜ!!俺に出来る事なら手伝うぜェ?」
『不死川!知らせてくれて感謝する。申し訳ないのだが…少しだけ協力してくれないか?』
521人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えのき(プロフ) - 澪凪さん» みいちゃん大丈夫だよ……亀更新か……兎になるかは気分次第だけど、まだまだ続くと思われます! (2021年8月14日 21時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 環さん» もうそろそろ続編移行します……。ええ、続き、ダラダラ書きます。 (2021年8月14日 19時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - えのきさん» えっ、ちょっえ!?いやだ、打ち切りはいやだあ!10章でも20章でもついていくから打ち切りはいやあああっ! (2021年8月9日 23時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - えのきさん» う、打ち切りはいやだよおおお!!私このお話大好きなのっ!!!10章でも何章でもついてくから打ち切りはいやあああっ!! (2021年8月9日 23時) (レス) id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 環さん» や、やっとです……はい、終わる気しません(笑)あははは。もう、いっそ打ち切りにするか……(笑) (2021年8月6日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ