HiHiB少年短編集

リク[体育祭]Ryo,H ページ43

橋本side







今日は、最後の体育大会。





隣の高校に通っているAも応援に来てくれた。







『涼君！リレーかっこよかったよ！』




橋「まじ？ありがと笑」





部活対抗リレーを終えてAのところに行くと、笑顔で迎えてくれた。







『次は何に出るの？』




橋「借り物競争だよ」




『おー！頑張ってね！』




橋「じゃあさ、一位だったらご褒美頂戴？」




『ふふ、わかった！！』




井「はしもっちゃん、集合」




『あ、瑞稀君！リレーお疲れ様！』




井「ありがと(笑)はしもっちゃん貰ってくね？」




『はーい！』






瑞稀のサッカー部と俺のバスケ部は、因縁のライバル。



今回のリレーもギリギリで負けた。





だから、Aが瑞稀を誉めるとちょっと悔しい。




そんなこと考えてると、瑞稀に腕を引かれる。








井「今回のお題、好きな人とか大切な人とかあるらしいよ。当たると良いね笑」




橋「、！おう。」





部活同士がライバルでも、いつも応援してくれる瑞稀が俺は大好き。



もちろん友達としてね。(









、









次は俺の番。



ライカンの音に合わせて、一気にスピードを出す。





途中に置いてある紙を開くと、

“世界で一番大切な人”





なんなんだ、このロマンチックなお題。←







こんなの、絶対迷わない。
たった一人の大好きな人に向かって走る。









橋「A、一緒に来て」




『えっ、うん！』




最初から一位だったけど、Aは陸上部だからグングンスピードをあがり、他の人との距離がひらく。









そのままぶっちぎりでゴール。









「一位は3年4組の橋本涼君です！
お題は、世界で一番大切な人！！」






アナウンスが入った瞬間、周りから冷やかしの声が聞こえる。






横を見るとAが真っ赤になってたから、たまらずキスをすると、歓声が大きくなった。







『ちょっ、涼君！！』




橋「一位だから。ご褒美くれるって言ったでしょ？笑」




『そう、だけど、』





最後にAの頭を撫でて「大好き」と言うと、もっと赤くなった。






ーーーーー

『るな』様リク。




すっごく王道に走りました。はい。()


、

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