キス魔サイト.続編[そらる]

52話 ページ5

Aside





｢っと……浦田渉って言います、浦島坂田船って言うグループのリーダーで、うらたぬきって名前で歌い手やってます。よろしくお願いします。｣


よく見てみると、この人少し身長が平均男性より低い。

けど接客業をやってる上で、相手の身体的欠点を言うのはナンセンスである。

黙っておこう。


｢はい！あほの坂田。、となりの坂田。で活動してます坂田明です！浦さんと同じく浦島坂田船のメンバーです、よろしくお願いします！！｣


こちらの方は元気だ、大きな目が特徴的な気がする。

元気そうに喋るのを見て、この人はきっと可愛いと言われているのだろうと勝手に想像する。


｢2人に同じく、志麻って名前で歌い手やってます、月崎志麻です。浦島坂田船のメンバーです、よろしくお願いします。｣


一見喋りはまともそうに見えるけど、その目が私の少し出た足を見ていたのを目撃してしまい、なんとも言えない。

そんな月崎さんの頭を叩く手の方を見ると、他の御三方より少し背の高い人。


｢僕も浦島坂田船のメンバーで、折原千里って言います、センラって名前で歌い手活動やらせていただいてます、浦島坂田船の自己紹介は僕で最後です、どうぞ仲良くしてください。｣


京都弁の素晴らしい自己紹介と笑顔を見た時、1発で分かった、折原さん絶対歌い手以外で会社員として働いてるんだ、と。

雰囲気がそうだった、接客スマイルの上手な方だ。

後に折原さんと固い握手をする事を、私はまだ知らない。


｢一通り自己紹介終わった？かな。僕達の自己紹介は要らないですよね？｣

｢はい、皆さん自己紹介ありがとうございます。｣

｢あ、一応Aさんも自己紹介お願い出来ますか？｣

｢勿論です。AAと申します、歌い手という職業等ではなく、接客業をしています。音楽の事はあまり分かりませんが、どうぞ宜しくお願い致します。｣


折原さんには勝てないが接客スマイルで挨拶をすると、何故か起きる拍手。


｢って事で自己紹介終えたな、はい帰れ。｣

｢酷い！！｣


彼方が早速真冬さんに辛辣になる。


｢俺はイチャイチャするつもりだったの、ねぇ邪魔したの誰だよおい。｣

｢ほひゅてひゅひょへんひゃひゃい。｣


頬を抓られながら、喋る真冬さん、何故か可愛く感じた。

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