神秘なる世界【wrwrd!】 (ページ6)

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第一章　第2話　能力ページ6

現在、私は大通りにある八百屋に小走りで向かっている。

目の見えない私が何故こんなにも普通に生活できるかというと、私に隠された能力があったからである。

名前は...そういえばつけていない。
どの様な力かというと、手の届かない所にある物を止めたり動かしたりすることが出来る能力である。まあ簡単にまとめるとサイコキネシスみたいなものですよ。

しかし能力を発揮するには感知することが前提で～～～～。要するに能力が適用可能かどうかを確認する状態、それが私の視野になっていますね。
あとは軽く透視が可能です！

ですが、欠点が大きく２つ...
一つ目は色という物が私の視界にはない。なので父から教えてもらった勉強も、本については父がまず音読、それで自分は暗記。自分が書くにあたっては、書いた時にうまれる僅かな凹みを確認して...疲れる。

そして二つ目の最大の欠点が...生物本体を止めたり動かしたりが出来ない。つまり人や犬、猫、鳥豚全ての動物がそもそも感知出来ず、見えないのである。
なので人を判断するには基本的に服装、所持品を確認。他は服による身長、声、動物なら匂いで行うしかないのだ。
ちなみに魚屋のおじさんの手の位置、あれは結婚指輪で判断しました～

あと軽い欠点(？)として力を使うと、使った物の周りが少し青色に光るらしい。(ルード&村の人情報)

そんなこんなで、八百屋に到着!!
八百屋「あらAちゃん、また来たの～？何か買い忘れかな？」
『は、はいキャベツ買い忘れました...ﾊｽﾞｶｼｲ』
八百屋「なーに、全然恥ずかしがらなくて大丈夫だよ、はいキャベツ！今日の朝収穫したから新鮮よ!!」
『ありがとうございます！』

『声、漏れていたか...』
大通りを歩きながら一人呟く。

『早く帰ろっと』
そう思(言)いキャベツを浮かせようとする。

ーん？ー

感知、60m程先にこの村の人じゃない人が3名ほどいる。
誰だろうか。
とにかく能力を村の人以外に見られると面倒なので

『よし、これでオーケー。』
キャベツの中央に力を入れて、外側からは光が見えないようにした。はず。
てなわけでそのキャベツを袋に入れて撤収!!

現在、3人組を通り過ぎようとしている。

近くで確認すると不思議な人達だ。みんな服装が異なっている。一人は半袖半ズボン、一人はスーツ。もう一人は...何か固そうな丸い帽子を被っている、何しに来たのだろうか。
まあいいや、このまま小走りで行「おい！」...

はい？？

半袖が声を掛けてきた。