神秘なる世界【wrwrd!】 (ページ42)

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第二章　第23話　新事実ページ42

「はい、私は了解ですよ。ある程度のマナーを守れてますし、知識もありますしーーー(歴史も語れるし...)」
最後小声やったな～まあ、俺は聴こえるんやけどな。
エミさんと12年分のブランクがありながら歴史語れるレベル...そりゃ知識は大丈夫そうやな。

いや、そんな事考えとる場合か。
さっきは許可しようかと思っとったけど、そういや暗殺について全く触れてないやんか!!射撃場で個人の部屋に入っていくのは見たから、多分銃の腕は確認しとるんやろうけど...
「あ、Aさん...」
『はい、ロボロさんどうしました？』
「あ、え、えーと、な、何頼みます？」
『そうですね、特に決めてませんね。皆様、何かオススメのランチはありますか？』
「それならAちゃん、たらこパスタがオススメやで！」
『ではロボロさん、たらこパスタでお願いします!!』
「お、おう」
そう返し注文をする。

...

駄目や、俺。恥ずかしくてまともに女の子に話しかけられへん。
そしてAさんはチーノの隣(エミさんはショッピの隣)に座る。
脳裏にアイディアが浮かび、インカムをダイヤルを回し小声で声をかける。
ちなみにこの軍のインカムはついているダイヤルを回すと、通信が変わり一対一からグループまで変更が可能な仕組みなんよ。
「おい、チーノ。ちょっとAさんに暗殺についてどう考えているのか聞いてみてくれんか？」
「成る程、確かにロボロさんは女子に話しかけるのが苦手ですもんね。だって「やかましい」はいはい」
『ロボロさん、何かありました？』
「え、いや、特に...」
つい勢い余って大声が出てしまった。

「ところでAさん、幹部になるんか？それなら暗殺されたり、最悪戦死もあるんやで？そこは決心ついとるんやろな」
『と、唐突ですね。そこは大丈夫だと思います』
死という話をされたのに、想定していたリアクションより大きく異なった。
「そ、それほど銃のう、腕に自信があるんか？いやあるんですかね？」
咄嗟に口が動く。
『あのー、銃はまだ撃った事ないんですが...』
「え、じゃあ何処からその自信が沸いてくるんや？」
チーノが煽り半分でAさんに問う。
しかし答えたのは少し意外な、発言は全く想定していない事だった。
「あ、チーノとロボロさん。Aは銃弾止められますよ」

「「はい？」」
「やから銃弾を能力で止めれるので、暗殺の心配は無用ですって」

反対側で鬱が大きく頷く。

その時、俺の脳内から暗殺の不安がセクハラと蟹と一緒に消えた。