神秘なる世界【wrwrd!】 (ページ5)

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第一章　キャベツ一つで人生は狂う　第1話　忘れ物ページ5

『魚屋のおじさん、サバ2匹くださいな～』
「はいよ！」

私の名前はA・リョリム。
今はお父さんと二人暮らしをしています。

「ほいAちゃん、サバ2匹だよ!!」
『ありがとうございます～』
「いやーAちゃん、大きくなったね～前はこれくらいだったのに」
少し目線を下げると左手を腰辺りで振っている。
『何年前の話ですか！？』
「はっはっh「ちょっとあんた、こっち手伝ってくれる？」はいよ」
声は魚屋の奥さんのものである。
『今日も営業頑張ってくたさい！』
「おう！」
そう言って奥さんの方へ向かっていった。

あとサバを買ったのは今日の夕飯のためだ。
2年前から父ルードの仕事が忙しくなり、三食(ルードの昼食は弁当)を私と父で交互に作るようになった。
そして今日は私の当番である。

うまれた時から見ている木製のドアをあける。
『ただいまー

といっても今仕事だから誰もいないんだけどね。』
我ながら、心の声がよく実際に声に出てしまう。
とりあえず冷蔵庫に今買ってきたサバと、サラダ用のトマトとブロッコリーを入...

『あっ！キャベツ買い忘れた!!』

お、思わず大声が...
買いにいかず諦めるか、それとも買いに行くか...
いやブロッコリーとトマトだけだとサラダとは呼べないし(個人の意見です)
『仕方ない』
そう呟き、再びドアに手をかけた。

これが彼女の人生を左右するなんて知らずに...