神秘なる世界【wrwrd!】 (ページ40)

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第二章　第21話　ぷにっページ40

「でもチーノ、馬車の中ではフィス、ずっとぐっすり寝てたで？」
「「はあ？」」
そこまで穏やかだった空気が一瞬にして変わった。

「お前っ、ショッピィ!何か生みそうな発言やめや!!」
しかし、質問のガトリングを回避するには遅かった。
「おい鬱ぅ!!Aちゃんは何処で寝てたんや!?」
「ロボロさん、奴の隣や」
こいつ...後でシバいとこう。
「隣って...Aちゃんが可哀想やんか！」
お前も追加な？
「というかどれぐらい寝てたん？乗ってすぐやったか!?」
「乗って約1時間後からつく数分前までおおよそ25時間、ほぼ丸一日(・・・)やな」
そういえば彼女には言っていなかったが、一日経っている事は知っているのだろうか...

「その後飯は食わせたんか？」
「まあ、保存食やけど渡したで。持ってたんはそれぐらいやったしな。」
すぐ様また声がとぶ。
「はい！質問」
「はい、チーノくん」
何でお前が仕切ってるんや...
「軍団長！手は出したんですか？手ぇ出したんですか!?」
「食い気味で聞いてくんじゃねーよ！」
「でも触れてましたよね？Aに」
ショッピがニヤニヤしている。
「いや、それは一切ない。指一本たりとも...あっ」
「「え!?触れてたん!?」ですか!?」
そう、一瞬だけ...

～～～～～

「Aちゃん寝ちゃったな」
揺れる車内の中、窓から外を眺めるショッピに声をかける。
「そうっすね、コネシマさんに追いかけられて疲れたんやないですか」
そう言って目線を向けた先には、追いかけた奴がイビキをかきながら眠っている。
「こんな大きいイビキなのによく寝れるよな。というか寝顔かわええな～」
「そうっすよね!ほっぺとかぷにってしてて、餅みたいやな...そうや、大先生。起きてるか試したいから頬少し押してみてや!」
は？
「お前、そのノリにはもう乗らへんぞ」
ちなみにここ二週間で3回はこのノリであげ足をとられている。
「大丈夫ですって!俺もそこまで鬼じゃないっすよ!」
「うーん、そこまで言うなら仕方ねえな」

...

ぷにっ

かわよ

「ショッピ～しっかり寝てたで～」
振り替えるとそこには...
「大先生、セクハラですね。動画撮っときましたよ」
「コラァァ、ショッピィィィィ!!」
「ほら、二人とも寝てるんだから静かに静かに...」

～～～～～

かなり怒りを思い出したところで、部屋の戸が開き我にかえる。
そこには
『あ！鬱さん！』
「お、Aとエーミールやんけ!交渉は上手くいったんか？」
すると満面の笑みで
『はい!』
と返ってきた。