第二章 第17話 テスト ページ36
※最初に書いてありますが、この作品は二次創作です。多少勝手な歴史が入っております。
「おやフィスさん、さっきの会議振りですね。お一人でどうされました？」
そこではエーミール様が本を読まれていた。
『ちょっとお願いがありまして...』
「はい、あっお腹すいてここに迷いこんだ形ですかね？それならここにバナナとビス『私に12年間の情報や常識を教えてもらえませんか？』なるほど、交渉しにきたのでしたか。」
いや、なんでバナナが図書室にあるのですか？というかビスって何？ビスって！
「私は誰かに知識を授ける事は、好きなのでいいですよ」
『え!本当ですか!?』
想像では「いや、何故私があなたに教えなければならないのですか？」とか言われると思っていたのに...
「本当ですよ。ただし、一つ条件があります」
まあ、それぐらいは想定内だから大丈夫だけど。
「私は幹部なので、あまり時間がありません。しかし、12年分となると普通の授業では時間がかかりすぎるため、Aさん、あなたの現在の知識と記憶力を教えてもらいますよ」
『わかりました。その方法とはどのようなものでしょうか？』
「そうですね、一問一答でいきましょうか」
こんな離れた土地で、もうおさらばだと思っていたテストがあるとは...
「では第一問です。」
その一言で周りの空気が変わる。
私も固唾を呑む。
「歴史上最も長く存在した国の名前をどうぞ」
『ロチーロイコ魔帝国！』
「正解です、ではその滅亡理由は？」
あ、これ父親の問題と同じパターンだ。
『えーと、強風の日に幹部が火薬庫で煙草吸って爆発し、火薬庫と横の穀倉が崩壊。その穀倉内の小麦粉による粉塵爆発で城が半壊して、城下町は風の影響もあり火の海に。結果城内にいた幹部1人と数名の兵以外の王等は全滅し、残った幹部は亡命先で暗殺されたはず。それと名前出てこないですが炭鉱も一つ潰れていたような...あっあと、その火薬爆発でうまれたのがイサシサーツ条約でしたよね！』
語り過ぎたと思いエーミール様の方をみると唖然として、また、笑っていた。
「喋りすぎですよ、コネシマさんじゃないんですから。[火薬の爆発で滅んだ]ぐらいで答えはよかったのに全部合ってますよ。面白い方ですね」
何とか好印象らしい。というかコネシマさんってそんなに話長い方なのだろうか...
「あと炭鉱の名前はハムロ炭鉱ですよ」
『あぁ〜、それですそれ！』
「あとは......」
その後二人で歴史について語り合ったのは、また別のお話...
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作者名：ソラ | 作成日時：2022年8月15日 9時
