神秘なる世界【wrwrd!】 (ページ30)

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第二章　第11話　訓練場ページ30

「この国の幹部になるという事は、[暗殺]される可能性があるんや。」
『...』

暗殺、そういえばそんな事あったな～と軽く考えているが、これはヤバいのでは？

『あのー暗殺って、ど、どんなやつでですか!?』
「んー、そうっすね。銃が基本っすけど、たまに投げナイフとか他の道具を使う奴もいますね...」
銃!?銃って火薬とかいうやつで、弾を放つやつだったような...

あれ？弾ならもしかして...

『鬱さん、銃を試し撃ち出来る所ってありますか!?』
「えっ？唐突やな。銃なら射撃訓練場があるけど...」
『そこです!!そこに連れていって下さい!!』
その直後、有無を聞かずに私は鬱様の背中を押して、部屋を出た。

部屋の場所もわからず。
『そういえば、射撃訓練場って何処ですか？』

「え!?知らんで俺の事押していったん？」
『い、いや、そういう訳では...』
「冗談よ、冗談。まあ、ゆっくり覚えてや～」
「Aさんが何考えているかはわかりませんが、今使えるんで行きましょうか。詳細は後で話しましょう。」
成る程、訓練場は時間で分けられているのか。
というか鬱さんの話を遮ってしまった、気をつけていかなければ...

ーーーーー

廊下に3つの足音が響く
『そういえば他の賛成派のコネシマさん達は、何処にいらっしゃるのでしょうか？』
「コネシマさんは城下町の見回りに、ゾムさんはバレないように敵国の武器庫を爆破するのとオスマンさんの護衛に向かってます。」
『オスマン様ってたしか外交官様でしたよね。』
「正解！現在外交中のK国がわがままでね～ちょっと決裂しそうだから、ゾムが迎えにいってるわけ。」
成る程、今はW国とK国の仲は悪いんだな。前は友好関係だったのに。
そんな事を考えていると、ﾊﾟｧﾝﾊﾟｧﾝと小さな爆破音が近づいてくる。
「ついたで、ここが射撃訓練場や。」