神秘なる世界【wrwrd!】 (ページ22)

今日:20 hit、昨日:3 hit、合計:31,969 hit

第二章　第3話　ダクトページ22

今日も平和なW国、城のダクト内に欠伸が響く。
「ふぁー。今日も暇やな～」
現在俺は城の見回りをしている。
といってもさっきシャオロンを驚かして暴れさせたから、ダクトに避難中なんやけどな。

前方に青いスーツが見える。
「おっ大先生達やん。今日戻って来る日やったっけ？」
ダクトから飛び降りようとしたが、

あれは誰や？
少女が1人、3人に囲まれながらこちらに来ている。
殺気は感じへんけど、怪しいな。
そして1つ悪知恵が働く。

驚かしてみてぇ
シャオロンやコネシマの驚く顔は見飽きたしなぁ。

そんな事を企んでいると、なにやら声が聞こえ、耳を澄ます。
『あの～コネシマさん。侵入者がいた場合、軍はどのような対応をするのですかね？』
「唐突やな。拷問して吐かせるな。」
『いえ、そこではなく「見つけた場合ってことやろ？」はい。』

え、城に入って侵入者の対応って普通直ぐ聞かんやろ？
うーん、観光客やと面倒やし...

そうや、首元にナイフたててやろ!!
観光客ならすぐ反応して返してくるし、もし違かったとしても面白い顔見れそうやから、俺にとっちゃメリットしかねえ!!
そう思いダクトを外...そうとした時だった。
「ん？」
突然服が光ったかと思うと身動きがとれなくなりダクトから落ちる。

「痛ｯ！」
『よs「ゾム？何しとるんや？」えっ幹部様!?』
「なんかわからへんけど、急に服が光ってダクトから落ちたんや。普段はこんなヘマせーへんのに、腕が鈍ったんかな...というかそれ誰？」
なんで落ちたんやろ...

人がいたなんて知らん風で探るか。

『すみませんでした!!』
「あー、えーとな。先にフィス、侵入者の話したのってこのためか？」
『はい、侵入者かと思い...幹部様だったなんて、本当に申し訳ありません。』
ん？さっきの侵入者の話、俺がいたからか。
「んー、落ちたのはこいつの仕業か？」
「そうっすよ。この子、神の子っす。」
「んで、このフィスちゃんは遠距離で物を動かせるんや。」
なにそれ、めっちゃ強そうやん！神の子自体少ないのに、念力(?)って...
鍛えりゃ絶対強いやん!!しかも内にいるペ神は治療能力だから、いくらでも練習できるし...
「ｸﾊﾊﾊﾊ､成る程な。おもしれえ奴やな、俺はゾムだ。よろしくな。」
『はっはい。よろしくお願いします。』
シッマ、面白そうな奴連れてきたな。

シャオロンに見つかると面倒なので、ダクトに戻り見回りを再開した頃、

「幹部諸君、至急会議室に集まれ。」

バリトンボイスが聞こえた。